イバンカ氏(左)と習夫妻(同氏のツイッターより)

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 中国の若い女性の間で、トランプ米大統領の長女、イバンカ氏(35)が人気を集め、ネット上では「女神」と称えられるなど、イバンカ崇拝熱が高まっている。大統領である父に助言し、上級大統領補佐官の夫であるクシュナー氏を助ける無給の職員としてホワイトハウス入りするなどの献身的な働きが評価されているようだ。

 その一方、自らの名前を冠するブランドを立ち上げ年商は270億円で、夫と合わせた財産は900億円ともいわれる。そんなこともあってか、「彼女の世俗的な成功などに憧れる中国の若い世代の歪んだ欲望がイバンカ人気に投影されているとの批判的な見方も少なくない」と米紙ニューヨーク・タイムズは報じている。

 中国では、イバンカさんのアドバイスが聞けるモバイルアプリサービスが若い女性の間で人気を博している。これは英語圏で困難な選択に直面する時によく使う表現である「イエス・キリストならどうする?」の「イバンカバージョン」だ。

 中国の女子大生の間では、毎朝起きてから30分間、その日の行動予定について「イバンカさんならどうするか」と考えて計画を立てる女性が増えていると同紙は伝えている。

 また、イバンカ氏の中国式表記「伊万カ(イワンカ)」と名づけられた靴やスパ、整形手術、陶磁器の商品も人気を呼んでいる。

 イバンカ氏は米首都・ワシントンの日本大使公邸で佐々江賢一郎駐米大使が開いた全米桜祭りレセプションにアラベラちゃん(5)ら2人の子供と一緒に参加した。また、2月1日、イバンカさんとアラベラちゃんはワシントンの中国大使館で開かれた春節(旧正月)のレセプションにも参加した。中国語を習っているアラベラちゃんは中国の伝統芸能を見学。中国メディアは好意的に報じ、米中関係の改善への期待が高まった。

 イバンカ氏はユダヤ人の夫のためにユダヤ教に改宗し、以前と変わることなく父親を支える姿を見せている。こうした家族に対する献身など儒教的価値に符合すると考える中国人女性も多いという。

 それ以上に、20代、30代の若い女性がイバンカ氏に憧れるのは、同氏が大富豪の家庭に生まれ、幼いころから何不自由なく生活し、美男子の実業家と結婚、子供にも恵まれて、使いきれないほどの財産もある大富豪であるという点にもある。この様子が、イバンカ氏らトランプファミリーを中国の王朝のように見ているのではないかと同紙は分析している。