社内の評価を高める専門性

 総務の仕事は誰でもできる仕事だと思われているケースは多い。故に専門性は必要なく、その専門性故に一目置かれる人事や経理より、社内の評価が低い。現場からの依頼仕事が多く、その依頼内容も現場社員が考える依頼内容なので、結果、誰でもできる仕事だと思われる。

 しかし、他部門から異動して総務に来る社員が一様に驚くのは、その専門性であり、守備範囲の広さでもある。現場から見える総務の仕事は、ほんのその一部分であり、実際に働いてみると、専門性がないと対応できない仕事は多い。単に知られていないだけである。

 総務に必要な専門性とは、もちろん専門的な知識は当然ながら、社内についての知識も必要である。その他に、総務的な仕事の進め方、いわゆる「コツやワザ」というものもある。今回は、総務で必要な専門性について、少し幅広く捉えてみる。

業務に即した使える専門知識

 総務に必要な専門性、その専門性を支える知識は、経験して身に付ける知識が多い。総務について専門知識を得ようとしても、一般書籍はあまり存在しない。あったとしても、その一部のエッセンスを紹介しているものに留まる。また自社特有の処理方法もあり、多くは経験して身に付けていくものである。

 書籍や講習で学んだベースとなるものに、自らの経験を通じて習得して知識を付加していく。どこまで学べばいいかという地平線が見えず、ここでは完成形という最終形は存在しない。総務の仕事が常に改善を目指すように、終わりなき知識の習得が総務の専門性である。時代が変化すれば、その知識も変化する。

 総務の知識は、サプライヤーやベンダーと言われる、ビジネスパートナーが先生になる。その業務を完遂する上で必要な知識を豊富に持っている。自社で初めて導入する業務の知識は、先輩社員も持っていない。ビジネスパートナーから手取り足取り教えてもらいながら対応して、OJTで習得していく。

 その途上で多くの気づきを得る。それが業務に即した専門知識となる。なので、多くの業務を処理すればするほど、この手の知識は身に付くことになる。誰もやらない仕事、誰もできない仕事が総務の守備範囲だとしたら、ポジティブに考えれば、どの部署よりも多くの専門性が身に付くことになる。

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