米アーカンソー州矯正当局から入手した写真で作成した2017年4月17〜27日に刑を執行するとされた8人の死刑囚のコンボ写真(2017年3月17日作成)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米国で過去10年以上死刑が執行されたことのないアーカンソー(Arkansas)州が8人の死刑を今月集中的に執行しようとし、同州の連邦地裁がこれを差し止めた件をめぐり、8人のうち最初の死刑囚の刑が執行される予定だった17日、米最高裁が執行差し止めを支持する判断を下した。

 アーカンソー州のレスリー・ラトレッジ(Leslie Rutledge)司法長官は、連邦地裁による執行差し止めの撤回と1人目の死刑の執行許可を求め米最高裁に控訴していたが、同裁はこれを退けた。同州では今月17〜27日までの11日間に8人という、前例のない集中的な死刑執行を計画していた。

 最高裁の判断が下ったのは、1人目のドン・デービス(Don Davis)死刑囚の刑の執行期限だった17日が終わる数分前だった。デービス死刑囚は決定を待つ間、人生で最後となる可能性があった食事をとり、フライドチキンとマッシュドポテト、ストロベリーケーキを食べたという。

 一方、アーカンソー州のエーサ・ハチンソン(Asa Hutchinson)知事(共和党)は残る死刑囚の刑の執行を継続していくと語った。最高裁が判断を下した数時間前には、同州の裁判所が相次いで執行実施の障害を取り除く決定を下している。第8巡回控訴裁判所は17日、連邦判事の死刑執行差し止めを覆し、今月これ以降に予定されている死刑の執行に道を開いた。また州最高裁も同日、規定として死刑の薬剤注射に使われる薬物、臭化ベクロニウムの使用を差し止める命令を無効とした。
【翻訳編集】AFPBB News