by Jessica Lucia

ナポレオンやエジソンは1日に4時間ほどの睡眠で足りるショートスリーパーだったと言われており、「睡眠時間が少ないぶん活動できる」という効率性からショートスリーパーをうらやましく思う人もいるはず。しかし、実際のところショートスリーパーは全人口のうちわずかであり、多くの人が健康的に生活を送るためにはより多くの睡眠が必要であることがムービー「How Much Sleep Do You REALLY Need?」で説かれています。

How Much Sleep Do You REALLY Need? - YouTube

世の中には1日2〜3時間だけ眠れば十分、という人が存在し、彼らはショートスリーパーあるいはスリープレス・エリートと呼ばれます。



「ショートスリーパー」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、実際のところ、彼らの数は人口の1%に過ぎません。



ショートスリーパーは夜遅くまで起きていて、朝早くに起床することが可能。人によっては睡魔がやってきた時に1日1時間の睡眠を取るだけで十分だという人までいます。



ただし、このようなショートスリーパーが健康にとって無害だという考えに異議を唱える研究者も。



ショートスリーパーの健康への影響は科学的に未知の部分がありますが、覚えておくべきは、このような人は極めて少数だということ。私たちの多くはもっと長い時間の睡眠を取る必要があります。



例えば、アメリカ睡眠財団は大人に必要な睡眠時間として7〜9時間を推奨しており、10代の少年少女であれば8〜10時間、新生児であれば14〜17時間の睡眠が健康のために必要だと言われています。



授業中に居眠りする学生の姿を学校でよく見かけますが、アメリカ睡眠財団によれば、これは夕方以降に目覚めた状態でいるために午前中に眠らせようと体内時計が作用するため。



6時間睡眠を続けている人は自分で気づかないうちに徹夜した人並みに認識能力が落ちていると言われており、睡眠は健康のカギの1つでもあります。例えば、高齢者の眠りの状態を調べた研究では、6時間以下の睡眠あるいは10時間以上の睡眠が医療の利用と関連性があると判明。



睡眠時間が短いと救急外来を訪れることが多くなり……



睡眠時間が長いと入院することが多くなるそうです。



また、近年の研究では、睡眠の乱れが痴呆のリスクを上昇させるという結果も報告されています。



さらに、737人の高齢者を調査した研究では、睡眠の断片化が認知能力の低下と関連していることが確認されています。



睡眠不足とアルツハイマー発症リスクとの間にも関連性があると考えられており、(PDFファイル)2017年にオックスフォード大学が発表した論文では、人間が他の霊長類に比べて短い睡眠サイクルを選ぶのは眠っている間に老廃物を効率的に排出し、アルツハイマー病から身を守るためだということが論じられました。これは比較的新しい研究分野ですが、過去の研究では睡眠と痴呆との関連性が多く認められており、高齢になっても健康的に生活するためにはまず「適切に眠ること」が推奨されています。



ムービーのコメント欄には1日3時間しか眠らなくても平気な人や、1日3〜4時間しか眠らずにうつ病になった人など、色んな人の眠りに関する意見が書かれていますが、ムービーを公開しているLife Nogginは「あなたたちにはもっと眠りが必要」というメッセージを送っています。

なお、多くの学校や企業では9時始まりというシステムが取られていますが、これは認知能力の観点からも最適ではないということで、午前11時など、遅めの時間から始業するところも増えているようです。

「大学での学びを改善するには午前11時以降に授業をスタートするのが良い」という研究結果 - GIGAZINE