Verily Study Watchは医療を進化させる!?

Googleなどの親会社であるAlphabet傘下企業のVerilyは14日(現地時間)、スマートウォッチ「Verily Study Watch」を発表しました。

Verily Study Watchは、心拍数や心電図、皮内活動、慣性運動を測定できるセンサーを内蔵しており、利用者の生体情報をより深くロギングすることが可能とのこと。

そのため、同社では単なるデジタルガジェットではなく、医療器具であるとし、Verily Study Watchによって医療をさらに進化させる役割を担うとしています。

【単なるデジタルガジェットではなく、医療器具】

では、Verilyはなぜデジタルガジェットではなく、医療器具として発表したのでしょうか?医療をより良くするためには、臨床データを集めて実証する必要があります。

ただ、今までは医療データを集めるには仰々しい器具を利用しなければいけなかったため、データを取得する被験者にとって、精神的な負荷が高まるなどといった問題を抱えていました。

そこで、Verilyはその問題を解決するために、被験者へ意識させないようなデータロガーを開発することをめざしました。そんな営みを経てリリースされたのがこの、Verily Study Watchとなります。

【医療データを集めるのに必要なセンサーを搭載】

医療データを集めるに当たって以下の値を計測するセンサーを備えています。

・心電図
・心拍数
・皮内活動
・慣性運動

さらに被験者への負担を下げるために、最長1週間稼働できる、長時間利用できるバッテリーを搭載しています。

また、大容量のストレージを搭載し、かつデータを圧縮することで数週間分のデータを蓄積することができます。これで頻繁にデータ同期を行う必要がなくなるので、さらに被験者の負担が軽減されます。

単なるデータロガーではなく、ウェアラブルデバイスと同等の機能を実装する予定のようです。とはいえ、現時点では時計機能と特定の指示を表示する機能しかないということです。

その他、計測される医療データは非常にセンシティブなデータですので、Verily Study Watchはデータの暗号化機能が搭載されています。

暗号化されたデータはバックエンドアルゴリズムと機械学習ツールを使用して、クラウドへアップロードされ、処理されます。

【まずは実証実験に投入】

Verily Study Watchは、パーキンソン病の進行パターンを特定し、患者に最適な治療を提供する手法を長年にわたって研究している「Personalized Parkinson's Project」を含む、Verilyのパートナーが実施したいくつかの研究に利用されます。

また、今後の基礎研究でも利用される予定です。将来的にVerily Study Watchは、幅広いヘルスアプリケーションに組み込まれる予定のようです。

実は筆者は心筋炎で入院した経験があるのですが、その際に24時間心電図を記録していました。今ある常時心電図を計測する器具はスマートフォン(スマホ)2台分くらいの重量があったため首からさげると負担がかかりましたし、ジェルパッドが付いたセンサーを付ける必要があるため、不快感がありました。

そんな装着時のストレスを削減できるような未来がやってくるのでしょうか。大いに期待できそうですね。

記事執筆:YUKITO KATO


■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・Verily Blog