Doctors Me(ドクターズミー)- 新人社員を悩ませる五月病、うつ…症状でわかるうつ病の診断基準とは?

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新年度を迎え、社会人として会社勤めが始まった方も多いと思われますが、ストレスや精神的な落ち込みを抱えていませんか?

職場で人付き合いが上手くいかなかったり、ストレスでつまづいてしまうと、うつ病であったり、五月病の引き金となる場合があります。

今回は新卒がうつになりやすい原因、新型うつ病、五月病の概要や対処方法、うつ病セルフチェックなどをまとめてみました。

新卒がうつになりやすい原因


新卒の方に限ったことではありませんが、うつ病を患う原因として多いのが、職場の環境や重労働によるストレスです。

新生活


新入社員にとって大学生活とは一変した環境の変化から、強いストレスの影響を受けがちなので、うつ病の引き金となる場合があります。

職場の人間関係


職場で感じるストレスの原因の一因として挙げられるのが、職場の人間関係です。

会社での居心地の悪さ、パラハラやモラハラによって、精神を病んでしまうことも懸念されます。

重労働


休日出勤や、夜遅くまでの残業が続くなど、睡眠時間を大きく削られてしまうことも、大きなストレスとなります。

また、うつ病だけではなく、時間外労働時間が長くなるにつれて過労死の可能性が高まることが知られています。

その他


うつ病は男性より女性の方が2倍発症のリスクがあるとされています。

可能性として女性特有のライフイベント、ストレス要因の違いなどが考えられておりますが、はっきりとして原因は解明されておりません。

新型うつ病とは


従来のうつ病とは違う「新型うつ病」と言った症状も、近年話題となっております。

新型うつ病の特徴


■ 失敗などを他人のせいにする
■ 浮き沈みが激しい
■ 夕方の時間帯になると辛くなる
■ 休日になると元気になる
■ 会社に行くと症状が悪化する
■ 過食、過眠を引き起こす場合もある

しかし、新型うつ病に対する考え方や治療方法については専門家の間でも意見が分かれており、未だ解明できていない部分が多いと言えます。

五月病(無気力症候群)


うつ病に似た症状を示すものであり、4月に今までとは違う新たな環境に映った時にはやる気が出ていたものの、5月ごろに急にやる気がなくなってしまいます。

新しい環境に適応しようと1カ月がんばっていくのですが、ゴールデンウィークで長めの休みを取ることで緊張の糸が切れてしまい、無気力感に襲われてしまうのです。

最終的には精神疾患に発展してしまう事も少なくなく、「適応障害」や「うつ病」という病名で診断される場合が多いです。
(※しかし、医学的には五月病という病気はありません)

五月病は、4月にはやる気があり、前向きであった人ほどリスクが高いとも言われております。

五月病の症状


■ ネガティブ思考
■ 不眠
■ 疲労感
■ 胃痛
■ 吐き気

五月病対策


自分が五月病だと認識することが大切です。受け入れることはなかなか難しいことかもしれませんが、否定しているうちは一歩進むことが出来ません。

また、悩みを自分だけで抱え込まず、家族や友人に打ち明けることも得策と考えられます。

他にも気分転換に新しい趣味を見つけたり、うつ状態時に不足しがちになるセロトニンを生成するために必要なトリプトファンを含むバナナや、乳製品を食べることもおすすめします。

五月病セルフチェック


□ 人と会いたくない
□ ネガティブ思考になった
□ 眠れないことが多くなった
□ 出かける際の服装が億劫になった
□ 学校や会社に近づくと体調が悪くなる
□ 好きな趣味に没頭できなくなった
□ 朝起きると無気力になり遅刻や欠勤を繰り返してしまう
□ ふとした時に声が出なくなる
□ 今までしなかったミスが増える
□ テレビやラジオをつける気力もない

4〜6個以上該当すると軽い五月病、7個以上であれば注意が必要なので、周囲に相談するか、医師を受診すると良いでしょう。

医療機関でのうつ病の診断基準


医療機関の診断基準として、気力の低下、食欲の変化、不眠症などの症状からうつ病の可能性を考えます。

また、診断する上では以下の様なポイントが重要視されます。

うつ病と診断される3つのポイント


1:特に理由がない
2:継続的な症状である
3:学校や会社に行くことなどの一般的な行為が出来なくなる

うつ病の判断は難しいとされていますが、思い当たる症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

うつ病の治療内容


治療は基本的に抗うつ薬などの薬物療法を行います。

難しい場合は、抗精神病薬を用いた増強療法や、電気けいれん療法なども検討されます。

最近眠れてますか?うつ病セルフチェック診断


□ 眠れない時が多い
□ 睡眠中、何度も途中で目が覚めてしまう
□ 目覚まし時計がなるより先に目が覚めてしまうことが多い
□ 人に会いたくない、苦痛だ
□ 性欲や異性に対する興味がなくなった
□ 常にイラつきがある
□ 何かをする気力が湧かない
□ 仕事の能率が明らかに落ちている
□ 1日中沈んだ気持ちである
□ 先行きが不安でたまらない
□ 何をしてもダメだと感じる
□ 最近体重が減った
□ 休日も寝ていたり、家から出ない
□ 頭全体を締め付けられるような頭痛がする
□ 自分はダメな人間だと思う
□ 好物だったものが美味しく感じなくなった
□ 理由もなく涙が出てしまうことが多くなった
□ 趣味のことをする意欲が湧かない
□ 午前中より午後のほうがいくらか気分が良い

当てはまった数が8個以上ある方は、うつ病の兆候がすでに表れている可能性が高いので、心当たりがある場合は心療内科などの受診をおすすめします。

職場におけるストレスチェック制度とは?


2015年12月より厚生労働省によって制定された制度で、職場におけるメンタルヘルス・過重労働対策として施行されました。

ストレスにかかわる質問票を記入してもらうことで、ストレスがどういった状態にあるのかを把握します。

ストレスチェック制度の実施手順


■ ステップ1
ストレスチェックの導入に関する下準備(実施するのは誰か、その方法などを決める)

■ ステップ2
質問票を従業員の方に配って、記入してもらう

■ ステップ3
ストレスの状況を把握・評価し、医師の面接が必要だと思われる方を選ぶ

■ ステップ4
本人に結果を伝える

■ ステップ5
必要に応じて医師の面接や、環境調整などの対策を行っていく

高ストレスと診断された場合


産業医との面談後、企業は産業医に以下のような意見をヒアリングします。

・部署の異動
・仕事内容の見直し
・就業場所の変更
・労働時間の短縮

もちろん、従業員当事者の意見も聞きつつ行われます。

また、個人ごとのストレス状況だけではなく部署ごとのストレス状況を分析し、措置を講じることもあります。

悩める社会人多し…会社に関するお悩み相談例


相談1:春から社会人になったばかりですが、心が安定しません


■ 相談者(23歳/男性)
春から社会人になったばかりなので、環境の変化などに戸惑っているのもあるのですが、昔のツライ体験などがフラッシュバックして仕事に集中出来なかったり、いきなり涙が出て来たり、全身が痒くなって発疹が出たりと困ってます。

休日にリフレッシュしたいのですが、何をしても楽しいと思えません。

嫌な仕事でも辞めるわけにはいきませんので、何か良い打開策などのアドバイスがあればお伺いしたく思います。

■ カウンセラーからの回答
4カ月間、一生懸命お仕事に取り組まれてきた結果、心も体も疲れが出ているのかもしれませんね。

まずは4カ月、がむしゃらに頑張ってきたご自身を労ってください。

サイトを利用してカウンセラーにお話を聞いてもらうことも打開策の1つですが、文字だけですとやはりコミュニケーションを取るのに時間がかかり、限界があります。

ご相談者さまの状況でカウンセラーを利用する場合は、自宅近くなどで信頼できるカウンセラーを見つけ、対面式でカウンセリングを受けることをおすすめします。

相談2:社会に溶け込めず悩んでいます


■ 相談者(23歳/女性)
社会に溶け込めず悩んでいます。良い人間関係を築くことができません。

人に思いやりを持って接することができません。人が何を考えているのかわかることができません。人と接する事がしんどいです。

こんな自分を変えたいですがどうすればいいのかわかりません。まともな人間になりたいです。

■ 医師からの回答
相手の考えていることがわからない、人との距離感を取りづらいなどの症状でアスペルガーなど軽度の発達障害のこともあります。

御心配でしたら一度病院を受診、またはカウンセリングなどを受けられてもよいかもしれません。

相談3:五月病というのは、うつ病なのでしょうか?


■ 相談者(29歳/男性)
新社会人や大学生などがかかるという五月病というのは、うつ病なのでしょうか?

病気ではなく気分の問題なのでしょうか?

■ 医師からの回答
五月病とは、一般に新しい環境に適応できずに抑うつ状態になってしまう状態です。食欲や睡眠にも影響が出てしまうようであれば、気分だけの問題ではなく、うつ病に進展している可能性が高いです。

環境へ慣れてくれば、自然と治ることがほとんどです。重いうつ病になってしまっていると、内服治療が必要になることがあります。

最後に編集部から一言


新社会人のみなさんは、期待と共に大きな不安も抱えているかと思います。

もし、自分ではどうしようもなくなってしまったときは、周りに相談をするようにしましょうね。

(監修:Doctors Me 医師)