黒、白、デニム。新生ディオールはクールに着こなす

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2016年夏、マリア・グラツィア・キウリが女性として初めて、「Dior(ディオール)」のアートディレクターに就任。

それ以来、これまでどちらかと言えば「コンサバティヴで品のいいお嬢さま」という印象が強かったディオールのイメージが、少しずつ変わってきています。

タイトなまとめ髪×黒のジャケット×ジーンズでクールな印象に

2017年秋のコレクションに登場した、ブランドのミューズである女優、ジェニファー・ローレンス。

昨年のガーリー路線とはうって変わり、髪をひとつに後ろでまとめ、ジーンズと黒のジャケットというクールなスタイルを披露しています。

彼女がまとっているのは、リアーナやナタリー・ポートマンなど、フェミニストを主張するセレブがこぞって着ていた、ディオールの「We should be all feminist」のTシャツ。

カメラの向こうに何かを訴えるような、するどい目線が印象的です。

全面的に押し出しているのは、女性の強さや凛々しさ

男性に愛される、品のあるスタイルをつらぬいてきたディオール。

これまで男性のアートディレクターによって統括されてきたコレクションは、男性から見た理想の女性像が色濃く反映されていたのか、「力強さや凛々しさ」とは無縁でした。

でも、新生ディオールは「かわいいとか、きれいとか、そんなほめ言葉はもう十分」と言っているよう。それよりもひとりの人間として、私の内側にあるものを見て! そんな強い思いが今回のコレクションから伝わってきます。

ファッションとフェミニズム。切り離せない関係に

ファッション業界でさかんな、フェミニズムを支持するムーブメント。

そのなかでも老舗のハイブランドであるディオールが、フェミニズムを訴えたキャンペーンを展開しはじめたことは、ひとつの大きな転機のように感じます。

時代の空気が色濃く反映されるファッションにおいて、ファッションとフェミニズムの関係は、もう切っても切り離せないものになりました。

これまでとがらりと変わって、新しく女性のかしこさやクールさを全面的にうち出しているディオール。今後、フェミニズムにあふれたメッセージ性の強いコレクションが増えていきそうです。

写真/gettyimages

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