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2017年4月21日(金)公開の実写映画『美女と野獣』のビル・コンドン監督にインタビュー!

【写真5枚】『美女と野獣』場面写真&ビル・コンドン監督フォトギャラリー

アニメーション版を愛する監督が実写化にあたり何を残して何を変えたのでしょうか?

日本での『美女と野獣』人気に大喜び

--日本では『美女と野獣』はディズニーアニメーションの中でも一番と言えるほど人気の作品ですが…

「本当? ライオン・キングよりも人気なの?

それは素晴らしい!

私も一番好き!」

日本での『美女と野獣』人気の高さを知り、興奮していたビル・コンドン監督。

その後行われた記者会見でも言及するほど、日本での人気を喜んでいました。

ひとしきり『美女と野獣』が好きだという話で盛り上がったところで、インタビューを再開しましょう。

※以降、実写版『美女と野獣』のネタバレを含みます。

実写としてリアルに描く必要のあるところを変えた

--アニメーション版の中から残した点、あえて変えた点はどのようなところでしょうか。

「残したいところは、私の大好きな作品なので、素晴らしい部分は残したいと。

あの作品自体が直す必要のない映画というところでとても贅沢なところだと思いますが、

今回実写ということで、現実としてリアルなものにするためにどうしたら理にかなうのかが変更しなければならない点でした。

例えば、アニメーションの中でガストンとルフウが登場すると、ルフウが口を開けるたびにガストンにパンチされます。

それは面白くて作品の中で良い部分でした。

ただ、実写でその状況はどうしても合わない、ベルと野獣のロマンスの中にそのようなものを表すのもそぐわないというところがあったので変更することになりました。

残したいものはもちろん曲のすべてですね。

どの曲もあれだけパワフルで素晴らしいものですし、アニメーションの物語の展開、構成に関しては変える必要がないと思いました。

ただ、変えたところの一例は2人の関係の発展の仕方。

アニメーションでは非常に展開が早くすぐに2人の関係が出来上がり、観客はおとぎ話なので気になりませんが、実写になると説得力が必要になります。

実写では、目にするもの、今起こっていることをきちんと吸収していかないといけないところがあるので、そういうところの変更はあります。」

それぞれの家族との関係を通じた人物描写

--今作では特にベルと野獣の家族について語られていますが、どのように意識して作ったのでしょうか。

「実際にキャラクターを役者に演じてもらう時に深みを与えてあげなくてはいけません。

例えばモーリスとベルはどうして村に住んではぐれ者のような生活をしているんだろう、というところがあります。

考えとして私が思ったのは、彼らは隠れているんだと。

父親は密集した街でかかってしまう病から娘を守るためにこの村にいると。

そういった状況から映画を通して伝えていることは、人間なにかを避けて、危険から逃れようとしても結局は逃げることができないこと。

父親から映画を通して学べるのは、人間は隠れ続けることができない、リスクを負うことによって何か素晴らしいことが起こるということが映画で伝えられています。

そういうように、実写では人間味というものを与えることがあります。

この親子は共にとても愛し合っていますが、ベルは母親についてもっと知りたい、もっと冒険に出たいという気持ちがあって。

なぜベルがそう思うのかと言えば、実は彼女の母親がそうであったから。

彼女は失ったものへの憧れを語ることによってベルに深みを与えています。

また母親を追求することによって、今度は野獣が彼女のパートナーになり、彼女が知ろうとしていたことを説明してあげたりすることで、2人の絆が深まっていくということにもなります。

そして母親がかかった疫病についても野獣が説明することによって、野獣自身の母親を失った闇を抱えているという、2人の共通点が生まれる。

そういうことを描いています。」

ベルが追い求めていた答え

--劇中でベルと野獣がパリに移動するシーンがありますが、どのような理由で追加したのでしょうか。

「これはコクトー版(ジャン・コクトーによる1946年の実写版『美女と野獣』)にある魔法の手袋をもとにしています。

今回モリースが歌う「時は永遠に」という新しい曲があります。

彼はオルゴールの前で何度も何度も続けて、自分の一番幸せだったことを思いながらそういうことをしています。

私たちが魔法で自分が一番行きたいところに行けると言われたら、それぞれ興味深い答えが出ると思いますが、ベルの場合は考える必要もなく、触れた瞬間に自分の行きたい場所は決まっていました。

彼女としては自分がずっと謎に思っていたことを解決したいということで、たどり着いたと。

こういう案があったので、それをどうやって実現するかと考えて、このような展開になりました。」

--最後に『美女と野獣』を楽しみにしているディズニーファンにメッセージをお願いします

「皆さんに知っていただきたいこととして、私たち制作に携わったもの全てが皆さんのことを考えながら作りました。

皆さんがオリジナルのアニメーション版を気に入ってくださったように、実写版も良いものができたと皆さんに満足いただけるように願っています。」

『美女と野獣』
2017年4月21日(金)全国公開