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 4月から新年度が始まり、数週間が経ちました。そろそろ疲れが見えてきている人もいるのではないでしょうか。あなたの会社の新入社員はどんな様子でしょうか。

 前回の記事では、上司のみなさんから新入社員に伝えていただきたい「新社会人が“絶対にやってはいけない”行動」について書かせていただきました。今回は新入社員が今後も元気に長く働き続けるためにぜひ身につけておいてほしい3つの基本的行動についてのお願いです。

 あなたの会社の新人さんたちはこの3つを実践できていますでしょうか。ぜひ、ご確認いただき、内容をお伝えいただければと思います。

 新しく社会人になった人たち、新たな環境でリセット/スタートを切る人たち。そして、この先長く、社会人としての長距離走を元気に走るために、1万人の働く人を面談してきた産業医からお願いしたい3つのこととは、「食事」、「睡眠」、「話し相手」に関することです。

◆ちゃんと3食食べていますか

 社会人として、長く元気に働き続けたいのであれば、まずは、ちゃんと3食食べることが大切です。一人暮らしが始まった。学生時代に比べ、朝は余裕がない。昼食の時間がない。帰宅後、自炊する気にならないなど、1食抜く理由は探せば簡単に見つかります。

 しかし、人間は口にしたものからしかエネルギーは取り入れられません。だからこそ、食事を抜かず、3食しっかり食べましょう。

 白米よりも発芽玄米。有機野菜や無農薬野菜、オーガニック食品のように、求めればこうした食品は簡単に購入できます。私は、このような健康食品に基づく、食生活を否定はしません。しかし今、一番大切なことは、3食しっかり食べる生活を身につけることです。

 その上で、朝食を食べる習慣がなかったり、朝は食欲がなかったりなどするのであれば、野菜ジュースやカップスープを飲んでください。より健康的になれます。朝食に菓子パンを食べていた人は、カロリーを考えて、おにぎりにしてみてもいいでしょう。今の自分よりも、もう一歩健康的な食生活を考えてください。

◆新社会人に糖質制限ダイエットは不向き

 世の中には食に関するいろいろな情報がありますが、いずれも玉石混合です。たとえ正しい情報でも、それが今のあなたに合っているとは限りません。

 肉体的にも、精神的にもエネルギーを必要とする新社会人こそ、脳のエネルギー源となる糖質の定期的な摂取は大切です。今この時期に、糖質制限するのは得策とは思えません。1日1食を推奨する食事法もありますが、それは年齢とともに基礎代謝が落ちてきた(すなわち消費カロリーが減ってきた)世代の人たちのアンチエイジング的な食生活です。

 海外の行動心理学的研究でも「人は1つのことを我慢すると、他のことに対する集中力や根気が減ってしまう」というものがあります。暴飲暴食を推薦するわけではありませんが、疲れた時の甘いおやつ、頑張った自分への週末のご馳走など、この時期は自分に厳しくしすぎないほうが、仕事を頑張り続けやすいこともあります。

◆最低6時間は布団にいますか

 産業医としての経験上、人は4〜5時間も眠れないことが、2週間連続すると高い確率で睡眠不足からメンタルヘルス不調になると思います。最低でも4〜5時間の睡眠確保はメンタルヘルス不調予防の点からも必要なのです。

 たまに忙しいビジネスマンに、「ベッドにいる時間は4時間ですが、いつもすぐ寝て、アラームがなるまで爆睡です。これで大丈夫ですか?」と聞かれることがあります。

 実はこのような人こそ注意が必要です。このような人たちは、ちょっとしたことで寝つきが悪くなり、夜中に目が覚めたりするようになると、容易に4時間未満の睡眠になってしまい、結果、メンタルヘルス不調になるリスクが高くなってしまうのです。