カブキブロックス『お江戸-O・EDO-』初回生産限定盤

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 『進撃の巨人 Season 2』、『エロマンガ先生』(ともにTOKYO MXほか)、『夏目友人帳 陸』(テレビ東京系)など、4月から春の深夜アニメが続々と始まった。『冴えない彼女の育てかた♭』(フジテレビ系)、『有頂天家族2』(TOKYO MXほか)といった続編ものもありながら、ライトノベル原作や漫画原作、各社のオリジナルアニメなどの作品が出揃い、それにあわせて、ロックバンドを起用した楽曲やアニメオリジナルユニットによるカバー曲、さらに「ようこそジャパリパークへ」のヒットに続きそうなアニメソングにも注目が集まっている。

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 近年、主題歌にロックバンドを採用する深夜アニメが目立っている。『TIGER & BUNNY』(MBSほか)の主題歌「オリオンをなぞる」で注目を集めたUNISON SQUARE GARDENをはじめ、深夜アニメをきっかけにブレイクする若手バンドも少なくない。『兄に付ける薬はない!』(TOKYO MXほか)のオープニングを務めるのは、『甘々と稲妻』(TOKYO MXほか)のエンディングも手掛けたバンド・Brian the Sunの「Sunny side up」。軽快なギターサウンドが印象的なポップソングは、破天荒な兄妹を主人公にしたギャグアニメの雰囲気によくハマっている。また、3月2日にデビューアルバムをリリースしたMONO NO AWAREの楽曲「me to me」は、映画監督の井口昇が総監督を務め、斎藤工がストリーテラーを担当しているショートホラーアニメ『世界の闇図鑑』(テレビ東京)のエンディングテーマを務めている。短い尺でありながらもサイケロック調の不気味な楽曲は、本編を観終えた後の視聴者の恐怖をより増長させるはず。そのほか、BUMP OF CHICKEN、神聖かまってちゃん、SiM、9mm Parabellum Bulletなども、それぞれタイアップしている。ここ数年でアニメが一般層へ浸透してきたことによって、バンドがアニメという媒体を通して通常とは違う層にリーチすることが自然にできるようになった。アニメとロックバンドの関係がより親密になった影響もあり、若手バンドがステップアップする方法のひとつとして根付いていくのではないだろうか。

 また、前クールで注目を集めた『けものフレンズ』の「ようこそジャパリパークへ」のように、ネット上で話題を集め、爆発的なヒットを生み出す楽曲もある。同楽曲の場合は、歌手の星野源がラジオで紹介したことも要因のひとつと言えるが、アニメファンの間ではかねてから“一度聴いたら頭に残る曲”として話題を呼んでいた。「ようこそジャパリパークへ」と同じようにネット上でじわじわと盛り上がってきているのが、今クールの『ひなこのーと』(TOKYO MXほか)のオープニング曲「あ・え・い・う・え・お・あお!!」だ。劇中に登場するキャラクターが集まったユニット“劇団ひととせ”が歌っている同楽曲。拍子がトリッキーに変化する曲調に、早口言葉を取り入れた歌詞や、キャラたちの掛け合いが入るなど、アニメソング特有のドタバタした展開が特徴的だ。また、<にゃまにゃまご>や<くらいまっくす くにゃいまっくす くらいま くら くら くら くくら くら くら くくらら くらいまっくす!>のようなが言い回しが、同楽曲の独特な雰囲気を引き立てている。SNS上でも、「ひなこのーととけものフレンズのOPが頭の中で無限ループしてた」や「OPすごい独特な感じだし闇を感じる」と、すでにハマっているアニメファンもいるようだ。そのほか、高田純次によるテキトーな歌が印象的な『笑ゥせぇるすまんNEW』(TOKYO MXほか)のエンディング曲「ドーン!やられちゃった節」や、『進撃の巨人 Season 2』(TOKYO MXほか)のオープニングを務めるLinked Horizonの「心臓を捧げよ!」など、これから盛り上がっていきそうな楽曲の動向にも注目したい。

 アニメに登場する架空のキャラクターがグループを結成し、その作品を飛び出してリアルの場でライブ活動などを展開していくこともよく見られる。特に『けいおん!』の放課後ティータイムや、紅白に出場した『ラブライブ』のμ’sなど、バンドやアイドルをテーマにしたアニメ発のグループが、大きなブームを巻き起こすことは多い。今期でも、『スタミュ(第2期)』(TOKYO MXほか)のteam鳳、『王室教師ハイネ』(テレビ東京ほか)のP4 with T、『カブキブ!』(TBSほか)のカブキブロックスなど、アイドル、プリンス、部活モノといった幅広いオリジナルユニットが主題歌を務めている。中でも、カブキブロックスメンバーである来栖黒悟(CV:市川太一)、村瀬とんぼ(CV:梅原裕一郎)、蛯原仁(CV:河西健吾)、阿久津新(CV:逢坂良太)、丹羽花満(CV:島信長)が歌うエンディング曲「お江戸-O・EDO-」は、声優陣の人気も相まってファンの間でも好評だ。同楽曲は、歌舞伎の格好をしたまま歌うことで有名なバンド・カブキロックスの同名曲のカバーソングだが、声優陣もそれに倣って歌舞伎メイクを披露。CDについてくるブロマイド(全10種)を集めようと奮闘するファンも現れている。

 すべてを紹介しきれないが、まだまだ魅力的なアーティストや声優が参加している今クールのアニメ主題歌。「ようこそジャパリパークへ」のように、アニメファンだけに留まらず、世間を席巻するような楽曲が登場するかもしれない。(泉夏音)