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8グループの日本法人・エイト証券は4月11日、メディアラウンドテーブルを開催。8グループの事業の現状や、エイト証券が提供する投資一任型ロボ・アドバイザーサービス「クロエ」について、エイト証券取締役兼8グループCEOのミカエル・アブドゥッラー氏が語った。

○ミレニアル世代のニーズを満たすビジネスを展開

8グループは2012年に香港で起業し、現在全体で6万人にサービスを提供、およそ15億ドルの売上高を記録している。日本には2014年に拠点を構え、フィンテックのスタートアップ企業・エイト証券を設立。現在、6億ドルの預かり資産がある。

エイト証券は2015年5月、日本で最初のロボ・アドバイザーによる小口国際分散型投資サービス「8Now!(エイトナウ)」をローンチ。さらに2月より、20・30代のデジタルネイティブなミレニアル世代を対象に、世界で初めて東京証券取引所上場のETF(上場投資信託)でポートフォリオを構成する、投資一任型ロボ・アドバイザーサービス「クロエ」の提供を開始した。

ミレニアル世代をターゲットにビジネスを行う理由について、ミカエル・アブドゥッラー氏はこう語った。

「現在日本の金融機関のビジネスでは、新たに資産を持つ、あるいは今後新たに資産を持つ世代よりも、現在資産を持っている世代にフォーカスしていることが多いと思います。 ミレニアル世代は、目標ややりたいことのようなエネルギーを持っています。その一方で、投資などの資産運用について、学校では教えてもらう機会がないため、難しく感じているようです。また、親の世代ではなく、自分たちに適した金融サービスを求めていると考えます。

証券会社の口座をもっている属性は50・60代が多く、若い人たちにとっては自力で投資をすることはハードルが高い。そのため、ミレニアル世代には別のソリューションが必要だと考えました。そこで提供したのが、ロボ・アドバイザーサービスの『クロエ』。スマートフォンと銀行口座を持っていれば誰でも利用することができます」。

○ロボ・アドバイザー「クロエ」はどんなサービス?

「クロエ」は次世代ロボ・アドバイスサービス。顧客個人の目標実現に向け、投資スタンスを設定することによって、最適なポートフォリオを提案する”ゴールベースアプローチ”を採用している。

「クロエ」では、50カ国、4,324株式・債券、37セクターなどへの国際分散投資が可能。また、1万円から資産運用を始めることができる。投資顧問料はポートフォリオ評価額の0.88%(税別・年率)。ポートフォリオの購入時・解約時・リバランス時に追加の手数料は無料。

iOSとAndroidのスマートフォンやタブレット端末で、口座開設から取引、運用報告の確認までの動作が可能だ。現在は日本と香港で提供しており、中国語・英語・日本語が対応しているという。

○どのように使う?

イベントでは、ミカエル氏による「クロエ」のデモンストレーションが行われた。利用方法は以下となる。

まず、目標設定のために年齢と年収を入力する。それに合わせて「老後資金」「休暇」「結婚資金」など最適な目標が提示される。なお、提示された以外の目標も選択できるほか、複数の目標を設定することも可能だという。

次に、初期投資額と毎月の投資金額、目標達成時期、どのように投資をしていくのか運用スタイル(積極型、安定型、保守型)を選択することによって、目標資金が決まる。

設定した情報をもとに、ポートフォリオが作成され、プランと中期的なマイルストーンが表示される。なお、ポートフォリオの作成までは登録無しで試すことができるとのことだ。

実際に口座を開設すると、自分が設定した目標に対して現在の進行状況をダッシュボードで確認することができるようになる。

「クロエ」のローンチから2カ月。ユーザーの反応について、ミカエル氏は「日本のユーザーのうち、70%が目標設定、ユーザー登録をしています。また、75%が40歳以下、多いのが20〜30代。1人あたり平均2つの目標設定しており、目標の中でも多いのが、老後資金、旅行でした。現在『クロエ』のダウンロード数はおよそ1万人、このうち日本は約4,000人です」とコメントした。

また、今後の展望については「5年後、日本での預かり資産10億ドルを目指します。ロボ・アドバイザーの事業は2019年まではまだまだ成長が難しいでしょう。2020年にようやくマスマーケットに採用されていくと考えています」と語った。

(百合野綾)