ロシア・サンクトペテルブルクで、LGBTを支援するデモの参加者(2015年5月1日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】ロシア・チェチェン(Chechnya)共和国の当局が同性愛者の男性らを迫害し、拷問や殺害を行っていると報じられ、米国の国連大使や議員らが17日、チェチェン当局に対し調査を実施するよう求めた。

 ニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)米国連大使は声明で、「チェチェンで性的指向によって拉致、拷問、殺人が行われていると報じられ、引き続き懸念している」と述べ、「事実なら、この人権侵害は看過できない」と表明した。

 ヘイリー大使はさらに、「チェチェン当局は直ちにこうした疑惑を調査し、関与した者に責任を負わせ、今後、虐待が起きないよう措置を講じるべきだ」と主張した。

 米民主・共和両党の議員からもチェチェン当局に対する非難の声が上がっている。民主党の上院外交委員会(Senate Foreign Relations Committee)メンバーのベン・カーディン(Ben Cardin)議員は、今回の疑惑を伝えたロシアの独立系紙ノーバヤ・ガゼータ(Novaya Gazeta)の報道に言及し、「同性愛者の男性をはじめ数百人のLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の人々がチェンチェンの治安部隊によって身柄を拘束されて拷問を受け、少なくとも3人が死亡した」と指摘。さらに、「(チェチェンの)ラムザン・カディロフ(Ramzan Kadyrov)首長がLGBTの人々に恐怖を与える状況をつくっている」と非難した。

 チェチェンでは1990年代以降2度の独立紛争があったが、カディロフ首長の独裁的な体制下でおおむね平静を保っている。
【翻訳編集】AFPBB News