オランダ南部の町、アールレリクステルにある工房で木靴を彫る靴職人(2017年2月14日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】昔、オランダで木靴を扱う工房は何千軒もあった。だが木靴作りの技術が廃れつつある現在は、30軒を残すのみだ。木靴文化の保存活動は行われているものの、今では靴としてより冷蔵庫のマグネットとして見かけることの方が多くなっている。

 長いスプーンのような金属製の道具を使い、ニコール・ファン・アールレ(Nicole van Aarle)さんは材木の柳をリズミカルに刻む。足元には木くずが散らばっていく。オランダ南部の町、アールレリクステル(Aarle-Rixtel)にあるこの工房の壁には、さまざまな形やサイズの木靴が飾られている。

 現在の木靴文化の衰退をオランダ遺産センター(Dutch Heritage Centre)のピーテル・ファン・ローエイ(Pieter van Rooij)氏は「とても憂慮すべき状態」だという。「木靴技術を守り、確実に次の世代に引き継いでいかなければならない。そうでないと、私たちはオランダを象徴する木靴制作のノウハウを失ってしまう」

 ファン・アールレさんは、2人の息子がいつか家業を継いでくれることを望んでいる。「そうなれば、本当に誇らしい。でも難しい。だから強制はしない」
【翻訳編集】AFPBB News