地球を離れりゃ、トイレくらい我慢!

だれでもお金を払えば地球の周回軌道へと旅をし、無重力空間で宇宙から地球を眺めることのできる時代が間近に迫っています。なかでもAmazon.comを創業したJeff Bezos氏が宇宙開発事業のために立ち上げたBlue Originは、宇宙旅行専用の宇宙船「New Shepard」を早ければ来年よりサービスインさせる計画まで明らかにしていますよ。

事前にトイレは済ませておいてください。宇宙船に乗り込んでから地球へ帰還するまでの全旅程は、約40分しかかかりません。ですから、なんら(トイレが備わっていなくても)問題は生じないことでしょう。


Space.comによれば、このほどBezos氏は米国コロラド州で開催された「Space Symposium」において、こんなふうに語りました。低コストで多くの宇宙旅行客を運ぶため、完全自動操縦式のNew Shepardにはパイロットもベテランガイドも乗り込みません。すべてのシートは、たとえわずかの時間でも巨額の旅費を支払って地球周回軌道を回る宇宙旅行に出かけ、宇宙空間で無重力を体験してみたい旅行客のために用意されています。そのため、限られた船内スペースを最大限に有効活用すべく、トイレ設備は削減される仕様が採用されたみたいですね…。


短時間のフライトとなる。宇宙空間に打ち上げられたり、地球へ帰還するときは、安全のために着席が義務づけられる。そして無重力空間で自由に動ける間は、だれも貴重な限られた時間をトイレに行って無駄に過ごしたいとは思わないだろう。おまけに船内は狭い。もしトイレが備わっていたとしても、プライバシーを保つことなどできない。


今回のBezos氏の発表内容について、NASAで研究を進めた経験があるMark Shelhamer氏はこのようにコメントしました。もちろん初めての宇宙旅行は極度の緊張をあおるでしょうし、重力の変化も生じるため、急に気分が悪くなったり、腹痛を訴えてトイレに駆け込みたくなったりすることが生じないとは断言できません。でも、アポロ宇宙船の宇宙飛行士たちは、月面でおむつをはきながらこうした事態に備えたことからして、同じような解決策を講じることができるだろうと同氏は説明していますよ。

なお、まさに実現間近となったNew Shepardでの宇宙旅行ですが、もっとも気になる旅行パッケージ代金については、まだ未定としか明かされませんでした。気になる情報としては、抽選で無料の宇宙旅行へ招待されるラッキーな旅行客が存在する可能性もあるようです。トイレを我慢してでも宇宙旅行に参加してみたい人は、きっと大勢いることでしょうからね〜。


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image: HuHu / Shutterstock.com
source: Space.com

Rae Paoletta - Gizmodo US[原文]
(湯木進悟)