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●上位機と同等の画質をコンパクトボディに凝縮
キヤノン「EOS M6」は、APS-Cサイズの有効2,420万画素センサーを搭載したミラーレスカメラだ。「EOS M」シリーズの中では最上位機「EOS M5」のひとつ下に位置し、機能や画質はほぼ同等ながら、よりコンパクトなボディが魅力になっている。発売は4月20日。その実写レビューをお伝えしよう。

○取り回しに優れた小型ボディと可動液晶

EOS M6を使用してまず感じるのは、ボディが小さく取り回しに優れること。奥行き44.5mm、重さ343gのボディは、圧倒的というほどではないものの、最近のミラーレス中級機としてはまずまず小型軽量であり、持ち運びの負担は少ない。

外装には、軽量ながら剛性感のある樹脂素材を採用。前面から裏面にかけて帯状に配置されたグリップラバーの手触りは心地よく、右手側に集中配置されたボタンやダイヤル類の感触もいい。

背面の液晶モニターは3型ワイドTFTで、チルト可動式。ヒンジはしっかりとした強度を保ちながら滑らかに動作し、ローアングルやハイアングル撮影、自分撮りを快適に楽しめる。液晶表示はクリアで見やすく、タッチパネルの反応は素早い。

●外付けEVFとマウントアダプターを同時にそろえたい
○撮影領域を広げる2つのアクセサリー

続いて、EOS M6をさらに便利に使うための2つのオプションを紹介しよう。1つは、新発売となる外付けEVF (電子ビューファインダー) の「EVF-DC2」だ。

液晶モニターの視認性は良好とはいえ、明るい屋外では表面反射が避けられず、どうしても構図確認が不自由になる。だが、EVF-DC2があれば安心。従来モデル「EVF-DC1」に比べてコンパクトになったこともありがたい。

EVF-DC2は単体での発売のほか、EOS M6のEVFキットとして購入することが可能だ。今回の試用機材は、シルバーのEOS M6本体にブラックのEVF-DC2を組み合わせているが、5,000台限定でシルバーのEVF-DC2が付属するキットも用意される。

もう1つのおすすめは「マウントアダプター EF-EOS M」だ。これを使うことで、一眼レフ用のEFレンズおよびEF-Sレンズが装着可能になる。EOS Mシリーズ専用のEF-Mレンズは徐々に増えているとはいえ、まだラインナップは十分とはいえない。そんな弱点を補うアイテムである。

純正品の組み合わせなので、AFはスピーディに作動する。マニュアルフォーカスや絞り調整、手ブレ補正なども問題なく対応。すでに一眼レフのEOSを所有している人なら、なおさら必需品だろう。

●動体撮影にも役立つ高速連写と高速AF
○ストレスのないAF性能を実感

EOS M6の描写性能については、彩度とコントラストがほどよく強調された、見栄えのいい写りを確認できた。APS-Cサイズの有効2,420万画素CMOSセンサーや、画像処理エンジン「DIGIC 7」は、上位モデルEOS M5と同等のもの。最高9コマ/秒の高速連写や、最高感度ISO25600も継承している。

AFには「デュアルピクセル CMOS AF」を採用。CMOSセンサーの画素1つ1つを2つのフォトダイオードで構成し、全画素の情報を位相差AFに利用する独自の仕組みだ。これによって、縦横の動きだけでなく、奥行き方向に動く被写体にもしっかりとピントを合わせる動体追従性を実現。ストレスのないAF性能を体感できた。

EOS M6を試用したまとめとしては、小型軽量と高機能、高画素をバランスよく両立させたミラーレスカメラと評価できる。4K動画機能がない点は少々もの足りないが、静止画撮影についてはフルオートのスナップから本格マニュアル撮影まで幅広く対応。ミラーレス初心者にもおすすめできる。特に、ふだんは主に液晶モニターを見ながら撮影し、状況によってはときどきEVFも使いたい、と考える人に好適だ。

(永山昌克)