今回のビジネス女子マナーQ&Aは、働くアラサーの「新人社員との付き合い方」について。IT関連会社に勤める横田清美さん(仮名・29歳)から、こんな質問をいただきました。

「この春、入社してきた新卒男性が超イケメンで、すでに社内で話題になっています。現在は研修中で、私の部署では私が指導を担当することになり、同僚や後輩からは羨ましがられています。でも、羨ましがられているということは注目されているということ。いつやっかみに変わるかと思うと不安……。彼に対して、どういう風に接するといいでしょうか」

目を付けられて不本意なウワサを立てられたり、人間関係が面倒くさくなるかも、と考えるのが一番ストレスですよね。でも、仕事はきちんと教えてあげなければいけない。そんなときは、どうすればいいでしょうか。さっそく、鈴木真理子さんに伺ってみましょう。

彼を一人前に育てるのがあなたの仕事

相談者さんは、新入社員の男性が直属の後輩になったのですね。

彼が新卒であれば、きっとまだ緊張している時期でしょう。「仕事」そのものにも戸惑いがあるかもしれません。その彼に仕事を教えて、早く一人前に育てあげるのが、あなたのミッションです。

相手が男性だからといって、必要以上に身構えないでくださいね。彼の資質を見極めながら、どう教えると効率よく学べるのかを考えるのは、あなたのスキルアップにもつながるはずです。

見守ること、自分でやらせることを基本に

後輩に仕事を教えるとき、もっとも気をつけてほしいのは過保護になりすぎないことです。

細かい指示を出し毎回確認をするというように、まるで自分の子どもかのように手取り足取り面倒をみてしまうと、本人の成長になりません。言われたことしかしない、自分で判断をする思考を停止してしまうという、ダメ社会人ができあがってしまいます。

また過保護にすると、相手が成長するにつれ、あなたという存在を疎ましく思ってしまいます。

彼らの成長スピードは目を見張るほど。日に日に仕事を覚えていく中で、「さっき頼んだ仕事はできた?」「なんでも質問してね」「手伝ってあげようか」と頻繁に声をかけると、だんだん「うるさいな」と反発したくなるものです。

「わからないときは、いつでも声をかけて」と言っておき、あとは見守ることも大切だと思いますよ。
照れ屋であったり、おとなしい新人さんなら、日報を書いてもらい、書面でコミュニケーションをとるのもアリです。

呼び方は「〇〇君」ではなく「さん」付けがマナー

もうひとつ留意しておくべき点は、名前の呼び方です。「〇〇君」でなく「さん」づけするのが職場のマナーです。「〇〇さん」にすると相手に敬意を払っていることが伝わります。相談者さんは29歳、新入社員の男性は年下かもしれません。でも、「〇〇君」と呼ぶのは周囲から馴れ馴れしいと思われたり、目上の人からは、あなた自身が生意気に見えたりもします。

相手に対してはフレンドリーに、お客様の前でだけ気を付けたようと思っていても、ついいつもの呼び方が出てしまうことが。マナーがなっていないと思われかねません。

相談者さんは、男性がイケメンだから注目されていそうと心配していましたが、「〇〇さん」と呼ぶだけで、相手と意識的に距離を取っていることも伝わると思いますよ。

仕事のために仲良くしようとしているだけなのに、周囲から「あのふたり、怪しい」と勘ぐられることほど面倒くさいものはない。



■賢人のまとめ
新人でも後輩でもビジネスの場では、「〇〇君」ではなく「さん」づけにすること。わきまえて接しているという気持ちが伝わります。

■プロフィール

女子マナーの賢人 鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部を超えるヒットとなる。 

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