場所や地域が変わればそこに住む人びとの習慣は異なるものだ。日本と中国は陸続きではないものの隣国同士であり、特に日本には中国から伝わってきた文化も多いゆえ、日本と中国の間では非常に似ている生活習慣も存在する。しかし異なる生活習慣が数多く存在するのも事実だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 場所や地域が変わればそこに住む人びとの習慣は異なるものだ。日本と中国は陸続きではないものの隣国同士であり、特に日本には中国から伝わってきた文化も多いゆえ、日本と中国の間では非常に似ている生活習慣も存在する。しかし、異なる生活習慣が数多く存在するのも事実だ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国と日本の「家庭」や「家族」という概念にはどのような違いがあるのかを考察する記事を掲載し、中国のネットユーザーたちが議論を交わしている。いろいろな意見があるなかで、多くのネットユーザーが指摘しているのは「社会の最小単位である家族という概念の違い」と「子育てに関する習慣の違い」だ。

 あるネットユーザーは、家族という集団に対する違いについて、中国人の感覚では「親の物は子どもの物」、しかし、日本人の感覚では、「親の物は必ずしも子どもの物ではなく、日本人の家族は中国人に比べて、それぞれが別人格である点が特徴的」と指摘した。また、日本人は子どもが生まれても、子どもの祖父母に当たる自分の親に子育てを丸投げするようなことはせず、それぞれの家庭が独立していると指摘する一方、中国では「家庭」は明確に区切られておらず、子育てから金銭面まで家庭に属す各世代は相互に依存し合っていると論じた。

 また、中国の親は子どもが生まれると、幼児教育を開始し、良い幼稚園、良い小学校に通わせると指摘し、「中国人の両親の一生はすべて、子どものために生き、子どものために気を揉むことになる」という声があった。子どもの教育に熱心なのは日本も中国も同じだが、日本では大学入学までは面倒を見ても、大学卒業後は自立するよう促す親は多いだろう。

 だが、中国の場合は子どもが大学を卒業したら、子どものために仕事を探し、ふさわしい結婚相手を探し、子どもに家を買い与え、孫が生まれると、子どもに代わって孫を育てる責任が待っているという。子どもたちは当たり前のように両親の「愛」を受けて育ってきているので、結婚するときに親が家を買ってくれないと、あたかも親が罪人であるかのように見なすこともあるそうだ。

 日本と中国のどちらが良いというわけではないが、社会の最小単位である家庭や家族に関する考え方と子育てに関する習慣が日本と中国でこれだけ違うというのも驚きだ。中国人の家族関係が日本人より強く緊密なのは、もともと血縁関係を重視する文化があるうえ、長く続いた一人っ子政策も影響しているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)