16日に中国江蘇省無錫市で閉幕した卓球のアジア選手権では、日本の平野美宇が女子シングルスで優勝したことで中国に激震が走ったが、台湾代表に関する中国の報道を受け台湾では違った意味の激震が走っている。

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16日に中国江蘇省無錫市で閉幕した卓球のアジア選手権では、日本の平野美宇が女子シングルスで優勝したことで中国に激震が走ったが、台湾代表に関する中国の報道を受け台湾では違った意味の激震が走っている。17日付で観察者網が伝えた。

騒動のきっかけは、中国国営メディアである中国中央テレビ(CCTV)の報道。CCTVは台湾代表選手の情報を伝える際、これまでの「中華台北」を使用せず、「中国台北」として報じた。

中国の報道を受け台湾の徐永明(シュー・ヨンミン)立法委員(国会議員)は16日に自身のSNSで、「台湾政府は抗議するとともに、『台湾』の名で国際舞台に復帰するべき。2020年の東京五輪に『台湾』名で参加できるよう現在多くの有志が活動している。政府ももっと積極的に活動する必要がある」と中国のやり方を批判し台湾政府に対応を求めた。さらに、行政院大陸委員会(中国本土に関する業務を担当する機関)の張小月(ジャン・シアオユエ)主任委員は17日、「中国のやり方は受け入れられない。台湾は中国の一部ではない」と抗議した。

報道によると、台湾は1984年のサラエボ冬季五輪とロサンゼルス夏季五輪で「中華台北」の名称を使用して以降、「中華台北」として五輪や学術などさまざまな国際大会に参加して来たが、台湾メディアは「2008年北京五輪時に中国メディアが『中国台北』の表記を使用したものの、台湾の抗議を受け『中華台北』に戻す現象が起きていた」と紹介。一方、台湾の専門家からは、「中国が『一つの中国』を強調し、台湾独立派を抑え込む姿勢が現れている」と指摘する声も聞かれている。(翻訳・編集/内山)