ドル・円為替、4月18日の動きとポイントは

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ニューヨーク市場がオープンしてからはドル高の傾向である。18日9:00(すべて日本時間)の段階で1ドル109円22銭をつけた。地政学リスクが盛んに叫ばれる中で、このドル買いの背景は何か。アメリカ経済の状況が良好なのが原因なのだろうか。

 4月17日21:30、23:00とアメリカでは2つの経済指標が発表された。実際のところ、どちらの指標も振るってはいない。アメリカ経済の最近の状況がやや低迷しているということである。21:30には4月全米住宅市場指数が発表され、前月の71どころか事前予想の70も下回る68であった。23:00には4月ニューヨーク連銀製造業景気指数が発表されたが、こちらも前月の16.4どころか事前予想の15.0も大きく下回る5.2であった。一時は1ドル108円64銭をつけていたが、0:00には1ドル108円31銭まで下がっている。

 北朝鮮の緊迫した状況は変化していない。地政学リスクは絶えず続いているのだ。4月25日に北朝鮮で開催される朝鮮人民軍創建記念日に合わせてアメリカの第1空母打撃群カールビンソンが北上中である。さらに第5空母打撃群のロナルドレーガン、第11空母打撃群のニミッシも朝鮮半島を目指して出港したというニュースが流れている。アメリカの北朝鮮への軍事的圧力は強まってきている。リスク回避の動きからドル売りが強くなるのも仕方のない話だ。

 しかし、そんな状況の中で一転ドル高となった。4:00には1ドル109円台に戻している。英国のフィナンシャルタイムズでムニューシン財務長官が「ドル高は長期的にはアメリカにとっていい」というコメントを発表したためだ。これで市場は安心してドル買いが強まった。

 アメリカのペンス副大統領が18日に来日し、安倍首相とも会談する。北朝鮮への対応や経済対話を行う予定である。市場にとって次に動く材料はここになるだろう。

 アメリカでは主要企業の決算発表が続く。19:45にはバンクオブアメリカ、20:30にはゴールドマンサックス、19日5:00にはIBMの第1四半期決算の発表である。その他の経済指標の発表と合わせて参考にしたい。