16日、韓国・KBSは、ソウルの江南地区に、竣工から2カ月もたたないうちに崩壊の危機に直面したビルがあると報じた。写真はソウル・江南地区の街並み。

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2017年4月16日、韓国・KBSは、ソウルの江南(カンナム)地区に、竣工から2カ月もたたないうちに崩壊の危機に直面したビルがあると報じた。

問題のビルは外国人観光客も多く訪れるソウルのおしゃれスポット、新沙洞(シンサドン)・カロスキルのど真ん中に位置する外国人専用のゲストハウス。屋内の廊下や天井に開いた穴からは鉄筋が見え、コンクリートは崩れ落ち、階段の至る所から水が滴り落ちている。裁判所の建築鑑定士も、「基礎工事や使われた鉄筋の状態がここまでひどい建物は初めて」と驚くほどだ。

KBSの取材の結果、同ビルは免許を借りた無資格の建設業者が建てたが、驚くことに監理から自治体の使用承認まで無事に通過していたことが明らかになった。監理担当の建築士は当初指摘事項の多さを訴えていたが、監理報告書には「問題なし」と記載されていた。また、市の特別検査員も実際に訪れて「不合格」と判定を下していたが、数時間後に同業者から「(問題が)解決した」と連絡があり、使用が承認されたという。

江南区役所は現場確認に行っておらず、担当者は「法律にのっとって書類を見て承認した」と話している。なお同区役所は、建設に関わった無資格の業者を告発するも、他の措置は取れないと明らかにしている。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「本当に恥ずかしい」「犬小屋もここまでひどくない」とずさんな工事にあきれるコメントや、「江南の真ん中でこんな詐欺が横行してるなんて、法が弱過ぎる」「金さえあればすべて通過するのが慣行」「公務員が問題。まあ、大統領からして不正だらけだから」と韓国の問題点を指摘するコメント、「報道が事実だとしたら、監理建築士、特別検査員、建築会社みんな処罰すべき」「承認する人間がいるのに責任を取る人間はいないのか」「しかも外国人専用ゲストハウス…。もし事故が発生したら観光業全体が台無しになる」と憤慨するコメントなど、さまざまなコメントが寄せられている。(翻訳・編集/松村)