17日、台湾南部の台南市で日本統治時代の技師、八田與一像の頭部が切り取られた事件で、台湾当局が早急な修復を表明したことについて、一部のネット利用者から「今回の事件だけ特別扱いするのは不公平ではないか」との批判が出ている。

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2017年4月17日、台湾・中国時報(電子版)によると、台湾南部の台南市で日本統治時代の技師、八田與一像の頭部が切り取られた事件で、台湾当局が早急な修復を表明したことについて、一部のネット利用者から「今回の事件だけ特別扱いするのは不公平ではないか」との批判が出ている。参考消息網が伝えた。

八田の銅像は、自ら建設を指導した同市の烏山頭ダムのほとりに設置されている。16日朝、像の頭部が切られているのをダム関係者が発見した。同市の頼清徳(ライ・チンダー)市長は早急な修復と捜査を指示していた。

事件はネット上で激しい議論を呼んだ。一部には蔡英文(ツァイ・インウェン)総統と当局との関連性を指摘。過去に同市ではほかにもペンキを塗られたり、壊された銅像があったにもかかわらず、八田の像だけ特別扱いするのは「不公平だ」との声も出ている。

これに対し、台南県知事の蘇煥智(スー・ホワンジー)氏は「事件は蒋介石の銅像が私怨で傷つけられたのと同じ。過激な民族主義、復讐心の現れだろう」と指摘。しかるべき合理的な方法で対処すると表明した。

八田與一は日本統治時代に同ダムの建設を指揮。嘉南平原に水を送り、大規模な穀倉地帯にした。現地では毎年5月8日の命日、慰霊祭が開かれている。地元当局は慰霊祭に間に合うよう早急に像を修復すると表明していた。(翻訳・編集/大宮)