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島津製作所は、がんの放射線治療におけるピンポイントな照射をサポートする放射線治療装置用動体追跡システムの機能を強化し、放射線治療時の位置決めオプションの追加も可能にした、放射線治療装置用動体追跡システム「SyncTraX FX4 version(シンクトラックス エフエックスフォー バージョン)」を、4月12日に発売した。価格は4億円(税別、システム構成により異なる)。

放射線治療装置用動体追跡システムは、呼吸等によって体内で静止しない肺や肝臓などの部位に放射線治療を施す際に、正常組織への放射線照射を避け、がん組織のみにピンポイントで照射できるようリアルタイムで患部の位置を捉えるシステムのこと。

放射線治療装置と組み合わせて使用することで、最適なタイミングで放射線を照射させるようにコントロールされ、がん組織のみに効率良く放射線を照射でき、正常組織への線量を大幅に低減できる。

同社の従来システムは2式のX線管とカラーイメージインテンシファイアを使用していたのに対し、新しい「SyncTraX FX4 version」では4式のX線管とフラットパネルディテクタ(FPD)を採用している。

これにより歪みの無い高精細な画像の取得が可能になり、観察視野も約1.5倍に拡大しているという。加えて、体内で動く金マーカーを最大3個まで追跡可能で、患部の位置を高精度に把握できるということだ。

また、使用した透視条件を読み込んで記憶する機能や、放射線治療装置の停止に合わせてシステムの透視を自動停止する機能などを備え、効率的な放射線治療をサポートする。

さらに、治療位置決めをサポートするIGRT(画像誘導放射線治療)支援機能「Smart Aligner」を追加することも可能。治療計画時に撮影したCT画像を元にした再構成撮影画像(DRR像)と同システムが取得したX線撮影画像を比較し、患部の位置のずれ量を治療装置に送信することで、正確な患者の位置決めが可能になるということだ。

(早川厚志)