練り歩く様子は壮麗で華やか

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東京文化資源会議は、5月に行われる神田明神・神田祭2017に際して「神田祭ラボ〜古くて新しい祭りの楽しみ方〜」を開催する。

【写真を見る】神田祭ぶらり(開発中画面)

山王祭、深川祭と並んで「江戸三大祭り」の一つに数えられる神田祭。神輿の祭りとして名高い一方、山車が加わる神幸祭の壮麗な行列も見どころだ。「神田祭ラボ」は、神田祭と情報コミュニケーション技術とを融合させ、歴史ある神田祭を新感覚で楽しもうという企画だ。スマートフォンやウェブのサービスとして、地図アプリ「神田祭ぶらり」やライブ配信「神田祭ライブ」などの情報ツールを提供する。

■ 神田祭ぶらり

「神田祭ぶらり」は、神田祭巡幸路の周辺にある文化資源をスマートフォンなどの地図で見ることができるアプリとウェブの地図サービス。注目機能は「地図からぶらり」で、今昔の地図をボタン一つで切り替えることができ、今立っている場所が江戸時代にはどんな土地だったのか、明治時代の地図にはどう描かれているのかなど、歴史の変化を実感することができる。そのほか、絵巻物の画像や歴史的な写真、文化資源学の専門家による解説が見られる「歴史からぶらり」と、江戸時代から現代に至る食べものを紹介する「食からぶらり」のコンテンツを利用することができる。

■ 神田祭ライブ

「神田祭ライブ」は、神田祭の醍醐味である附祭の山車の上などからの映像をライブ配信するというもの。また、鳳輦や山車の位置情報を手元のスマートフォンやウェブで閲覧することもできる。地図とリアルタイム位置情報のリンクによって、祭り全体を見渡すという新たな楽しみ方が実現するサービスだ。

4月22日(土)にはシンポジウム「神田祭ラボお披露目会」も開催される。ここでは地図アプリ「神田祭ぶらり」とライブ配信「神田祭ライブ」の紹介・実演や、ツールの素材である古地図や絵巻物などの展示が行われる。また、中村雄祐東京大学教授による基調講演「祭と文化資源」、パネルディスカッション「五感で楽しむ祭の温故知新」もあわせて開催される。

高層ビルがひしめき合う東京江戸下町を、神輿や山車が練り歩く神田祭。勇壮な風景を楽しめる神田祭に、新たな魅力を体感させてくれるサービスが登場する。【ウォーカープラス編集部/国分洋平】