Doctors Me(ドクターズミー)- 精巣がんの初期症状を見逃すな!4つのセルフチェック方法を解説

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先日、男性の精巣がんについて、興味深い調査報告とセルフチェック方法などがイギリスで紹介されておりました。(参考)

乳がん同様、触診で発見できる、と言われている精巣がんとは一体、どんな病気なのでしょうか?

あまり知られていない上に、部位的にも医者に行くことをためらってしまう人も多いことも懸念されます。

今回はそんな「精巣がん」について、原因や症状、検査内容からセルフチェック法まで、詳しく医師に解説していただきました。

精巣がんとは


男性の陰嚢の中にある楕円形の玉が精巣であり、精子を作る臓器です。ここにできる悪性腫瘍が精巣がんです。

精巣がんは10万人に1人が発症するまれな病気です。

精巣がんの原因


精巣がんの原因として、停留精巣、精巣の炎症、外傷、女性ホルモンの関与などが予想されています。

停留精巣とは、胎児のときにお腹の中で精巣が作られたあと、徐々に陰嚢の中に移動していくはずが、お腹の中にとどまってしまう状態です。

これは精巣を陰嚢の中に移動させる精巣固定術という手術を行い治療しますが、この手術をしても精巣がんへのなりやすさは変わらないとされています。

精巣がんの発症年齢と初期症状


発症しやすい年齢


■ 乳幼児期
■ 20〜40代
■ 老年期

初期症状


陰嚢内にある、痛みのないしこりが初発症状です。

危険と思われる兆候


肺に転移がある場合、咳や呼吸困難が現れます。がんがホルモンを産生する場合、乳房が張ったり痛む場合もあります。

《参照》
THE Sun

ステージごとの精巣がんの状態


ステージ1


がんが精巣の中だけにとどまっている状態です。

肺がん、胃がんなど通常のがんは、がんかどうかを調べる際に、組織の一部に中空の針を刺してごくわずかな組織を取り、顕微鏡で見ることでがんの種類を調べる「生検」が行われます。

しかし、精巣がんの場合は、生検で針を刺すことで、がん細胞が血流に乗って転移することがあると考えられているため、生検ではなく、手術で精巣と精巣上体を取る高位精巣摘除術を行う必要があります。

片方の精巣を取ってしまっても、もう片方がありますので、不妊やホルモン不足になることはありません。

ステージ1の場合、高位精巣摘除術を行っただけで治ることもあります。

がんの種類によっては再発予防のために化学療法(抗がん剤)や放射線治療を行うこともあります。この段階で発見できれば、5年生存率は98%と言われています。

ステージ2


血液に乗ってがん細胞が転移し、後腹膜(おなかの壁の後ろ側、背中に近い部分)のリンパ節に転移している状態です。

化学療法を行ったあと、リンパ節を手術で取って、治療効果を判定します。

ステージ3


リンパ節以外に、肺やその他の臓器に転移している状態です。

他のがんでは、遠隔転移がある場合は末期であり、治る可能性は低く、もともとのがんに対しても無理に治療をしないことが多いですが、精巣がんの場合、転移していても根治できることが多いため、高位精巣摘除術と化学療法を行います。

精巣がんの検査について


検査を行う専門科目


泌尿器科

検査内容


■ 精巣を触ってしこりを発見し、超音波検査で大きさや中身の性質を調べます。

■ CTやレントゲンで転移がないかを調べます。

■ hCG、AFP、LDHといった血液検査を行います。

精巣がんのセルフチェック方法


セルフチェック方法


□ 左右の精巣をそれぞれ触り、表面が滑らかでしこりがないか確認します。

□ 親指と人さし指で精巣をつまみ、陰嚢の中で自由に動くかを確認します。

□ 大きさや手触りがいつもと違わないかを確認します。

□ パートナーがいる場合にはその方にも触ってチェックして頂きます。

《参照》
THE Sun

最後に医師から一言


精巣がんはまれな病気ですが、乳がんと同様、表面から触って気づくことのできる数少ないがんです。定期的に精巣を触ってチェックし、痛みのないしこりがあった場合は早めに泌尿器科を受診してください。

(監修:Doctors Me 医師)