泣くことで、抑圧された感情がすべて吐き出されるだけでなく、気分もぐっと高揚することが最近の研究でわかっています。それには、涙を誘うような悲しい曲を聞くのが手っ取り早いです。

『Scientific Reports』誌に発表された研究は、悲しい曲を聞いて泣くことは、心を静めて実際に気分を良くするのには有効な方法だとしています。

研究者の森数馬氏と岩永誠氏によれば、被験者にとって、悲しい曲で涙を流すことは、悲しみ、喜び、精神生理学的な「沈静」を同時に体験することになります。悲しい映画を見て号泣したことがある人なら、その感覚はわかると思います。そのときの感情は本物で、その瞬間に処理することは難しいのですが、プレッシャーから解放されたような別の感覚も同時に発生します。

要は、「この曲を聞くと必ず悲しみで喉が詰まり、目に涙があふれる」という曲を見つけることです。同研究は、鳥肌が立ったり背筋がゾクゾクするような曲は幸福感と悲壮感の両方を感じさせるので、必ずしも効果は無いとしています。もっと強烈に悲しくてワアワア泣ける曲が必要なのです。感情を本気で揺さぶるような曲ばかり集めたプレイリストを作ると、なお良いですね。

今週はストレスが多くて参ったなというときは、どこかに雲隠れして、ヘッドフォンをつけ、音楽を心に直接響かせましょう。次から次へと涙が頬を流れたら心の洗濯だと思ってください。すべてを吐き出してしまえば、すっかり晴れやかな気分でまたスタートできます。頑張ってください!


Patrick Allan(原文/訳:春野ユリ)
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