68分から途中出場した清武。存在感はさすがだった。写真:川本学

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[J1リーグ7節]C大阪 2-2 G大阪/4月16日/ヤンマースタジアム セレッソが1点ビハインドだった65分、ベンチの清武弘嗣がユニホーム姿になるとホームサポーターが一気に沸く。その3分後、関口訓充との交代で名前がコールされると、ヤンマースタジアムはこの日一番と言っていいほどの大歓声に包まれた。 3月30日のトレーニング中に左大腿を負傷し、以降の2試合を欠場。復帰戦となったこの日は、「本当はもっと(プレータイムが)短いはずだった。5分ぐらい長かったかな」と振り返った通り、チームの窮地に予定よりも早い登場となった。 ガンバ守護神の東口順昭が「ヒーローが入ったみたいな雰囲気になった」と回顧した通り、清武の存在はセレッソに間違いなく良い流れをもたらした。自身が絡んで決定的なチャンスになりかけえたのは、オン・ザ・ボールで右から左に流れた70分くらいだったが、絶妙なボールキープや正確なパスで、右サイドや中央に関口がもたらせなかった“怖さ”と“タメ”を作り出したのだ。 この日のセレッソは、柿谷曜一朗が切れのある動きを見せた左サイドの攻撃がより機能しており、ガンバはこちらのケアに注力していた。しかし、同じく独力で違いを作り出せる清武が入ったことで、右サイドへの警戒心を強めざるをえなくなった。 71分と86分の杉本健勇の2ゴールが、いずれも左サイドから生まれたのは偶然ではない。ともに清武は直接的には絡んでいないが、欧州帰りの日本代表MFが逆サイドにいて、敵を引き付けたからこそ生まれた得点だったと言っていい。本人は「(とくに逆転後は)ほとんど守備をしていた」と語ったが、その存在感は攻撃面でやはり別格だった。「負けている状態だったので、点が欲しかったですし、(杉本)健勇が2点決めて良かったんじゃないですかね」 J1通算100試合のメモリアルゲームでもあった自身にとって5年ぶりの大阪ダービーは、「良い雰囲気でしたし、すごい楽しかったです」と振り返り、だからこそ「最後の失点(93分の倉田秋のゴール)がなければ勝点3が取れた」と悔やんだ。 そして、「サポーターの声援は嬉しかった。次はもっと長い時間、出られるように、良い準備をしたいと思います」と次を見据えた。今年1月にセビージャから古巣に復帰した“ヒーロー”が本領を発揮すれば、セレッソはますます面白いチームとなるはずだ。取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB) 

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