ベトナム・ハノイの裁判所付近をパトロールする警官ら(2011年4月4日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ベトナムの首都ハノイ(Hanoi)郊外で、土地をめぐって当局と衝突した地元住民らが少なくとも警察官12人を人質に取っていることが分かった。国営メディアおよびが16日、明らかにした。共産党が政権を握る同国において、住民が当局に抵抗するという事態は極めて珍しい。

 今回の騒ぎは15日、ハノイ郊外のミードゥック(My Duc)郡で発生。軍が所有する通信会社により売却目的で土地を違法に奪われたと主張する村の住民らと、地元当局と間で衝突が起き、警官らが住民に拘束されたという。人質となっている警官と当局者らの正確な人数は確認できていないが、ソーシャルメディア上に投稿された画像には制服姿の人物少なくとも12人が監視下に置かれている様子が捉えられていた。

 16日朝に現場を訪れた社会活動家のラ・ベト・ズン(La Viet Dung)氏はAFPに対し、「地元住民らは中央政府が調停に乗り出さない限り、人質を解放する気はないと語った」と話すとともに、「住民は村を封鎖しており、誰も出入りできなくなっている。村を包囲している警察もメディアを近づけないようにしている」と指摘。「状況は緊迫している」との見方を示した。

 地元警察と当局はこの件に関するコメントを拒んでいる。
【翻訳編集】AFPBB News