祝祭日になると、高速道路の入り口で行列、観光地のチケット売り場で行列、レストランでも行列、トイレでも行列と、行列に巻き込まれるものだ。

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祝祭日になると、高速道路の入り口で行列、観光地のチケット売り場で行列、レストランでも行列、トイレでも行列と、行列に巻き込まれるものだ。実際には、経済学者も早くから行列について研究を行い、「行列経済学」という言葉も存在している。一財網が伝えた。

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ミクロ経済学の理論では、資源不足が行列の主な原因。需要があれば市場ができ、行列ができているということは、人々が購入しようとしている商品の供給が需要に追い付いていないということだ。

中国の「行列史」は、中国の経済史でもある。計画経済体制を敷いていた20世紀、中国では白菜や石けん、油などの日用品を手に入れるために、人々は日が暮れるまで行列を作っていた。中国経済が発展するにつれ、日に日に増す国民の物質に対する需要も満たされ、ほとんどの商品の生産と供給の能力は、人々の需要をはるかに超えた。

不足経済は過去のものとなった今、中国は新たな「行列時代」を迎えている。経済学界は、これは単なる供給と需要の関係の変化ではなく、資源構造の問題や企業のマーケティングスタイルの変化を反映しているとの見方を示す。例えば、不動産の分野を見ると、デベロッパーから出る物件は少なく、そのスピードも遅いため、短期間供給が需要に追い付かないという現象が起き、販売所に人々が長蛇の列を作り、争奪戦を繰り広げる。

最近、「ネット有名人のおすすめ」とうたう香港式ミルクティーが、「売り切れ続出」というムードをわざと作り出すために数量限定で販売され、1杯100元(約1600円)で売る『ダフ屋』まで登場するという現象が起きたこともある。

人気の高い上海の老舗菓子店「杏花楼」の本店の前には、青草餅「青団」を買いに来た市民が歩道まで列を作り、その列は向かい側のビルにまで伸びたことがある。販売されていたのは塩漬け卵とバター、挽き肉を合わせた具が入っている咸蛋黄肉松青団で、1箱6個入りで値段は50元(約800円)だった。

20世紀の行列は、生産企業や流通企業の能力不足が原因であったと言える。生産企業は市場の需要を満たすだけの商品を生産する能力がなかったのだ。一方、現在の行列は、生産企業や流通企業の能力が逆に高すぎることが原因だ。生産企業は余るほどの商品を生産することができ、供給する数やリズムを制限しなければならないほどだ。

これは、社会の経済発展が波のように前進し、螺旋上に上昇した結果だ。中国では、これからも「行列」ができることは必至で、「行列物語」も多元化していくだろう。(提供/人民網日本語版・編集/KN)