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長く愛用できるのは、心に響くクオリティを備えたモノだけ





ネイキッドCEO / Artist

村松亮太郎さん

TV/広告/MV/映画など幅広く活動するマルチクリエイター。2012年の東京駅『TOKYO HIKARI VISION』では、3Dプロジェクションマッピングを世の中に広く認知させた。映像のみならず空間全体の演出も手がけている。

 

モノでもなんでもこだわるのを止めたら終わり



1997年にNAKEDを起業して以来、いろいろな意味で流動的に生きてきました。それは仕事の多様性にも表れていますし、身につけるファッションやガジェットなどもそう。一定のサイクルでまるで別もののように変わっていっています。

起業当初は、コンピュータと映像の可能性に目覚めて駆け出し始めた時期だったこともあり、ガジェットもさまざまなものを持ち歩いていました。それが、2007年頃には逆に何も持ち歩かないシンプル志向に。ファッションもTシャツに短パンと“身軽さ”を追求するようになりました。つい最近までそれが続いていたのですが、2012年に東京駅の3Dプロジェクションマッピングを手がけた頃から、また違うフェーズへ。現在は、シンプルでありつつも、要るものはきちんと持ち、“次”に繋がる何かも模索しているというステージにいます。

なお、今回はあえてiPhoneは外しました。これは言わば“殿堂入り”。シンプル志向だった頃にもiPhoneだけは手放しませんでしたからね。むしろ、これがあるからこそ、他に何も持たなくてすむわけで。『iPhone 3G』から、『iPhone 7Plus』まで、ずっと使い続けています。

それを踏まえた上で、まず選んだのが『Apple Pencil』。iPadには、それまで中途半端さしか感じていなかったのですが、この登場で毎日持ち歩く意味が出てきました。私のようにビジュアルの仕事をしている人間には、描けるということがとても大事なんです。12.9型の『iPad Pro』と組み合わせて、イメージの指示など、文字では難しいやりとりに使っています。『iPad Pro』はもちろんSIMフリーの4Gモデルを選択。いつでも、どこでも、フレキシブルに使える道具として活用しています。



アップル

Apple Pencil

実勢価格:1万1664円

『iPad Pro』と組み合わせて利用する、専用のデジタルペン。これまでのサードパーティ製タッチペンと比べて、圧倒的に正確に、滑らかに描けることが売り。もちろん筆圧、傾き検出にも対応。あたかも紙のような描き心地を実現している。

 


毎日たくさんの画像をチェックしなければならない村松さん。12.9型の『iPad Pro』なら、スマホの画面では分からない細部までしっかり確認できる。

2つ目、B&Gのヘッドホン『P7』は、世の中のトレンドを知るために実験的に導入したもの。というのも、実は私、親の代からのオーディオマニアで、部屋にはがっつりステレオセットを組んでいるほどなんです(笑)。なので、ヘッドホン文化には若干懐疑的なところがありまして……でも、今ってもう、完全にヘッドホンで音楽を聴くのが当り前みたいになっているじゃないですか。これは試してみなければならないと、OPPOのポタアンと合わせて購入しました。正直、まだ結論は出せていないんですが、思ったよりはずっと高品質で驚いています。



B&W

P7

実勢価格:4万1900円

B&Wのフラッグシップモバイルヘッドホン。新開発されたドライブユニットを採用したことで、音質を飛躍的に向上させた。耳にしっかりフィットするデュアルキャビリティ構造などによって、遮音性も大きく高めている。

 

こうしたトレンドについて考えるとき、いつも思うのが、クオリティと利便性のトレードオフ。私自身そうなんですが、世の中って、今、だいぶ後者のほうに傾いてますよね。でも、MP3の音質ではヨーヨーマの良さは伝わりません。それを聴いても心は震えませんよね。結果、自然と、流行る音楽のタイプも変わってきます。それって本当に良いことなんでしょうか? これを「どうでもいい」と思い出したら私の仕事は終わりです。そのあたりは音楽に限らず、ずっと考え続けています。


OPPOのポータブルアンプ『HA-2SE』と組み合わせて活用中。「まだ、ポータブル環境ではハイレゾを試していませんが、AACでもけっこう聴かせますよね」

と、これが、今の私の愛用ガジェットです。昔と比べてモノを持ち運ばなくなったとは言え、根がオーディオマニアなので、やっぱりいろいろなモノが気になっちゃいますね。ただ、最終的に私が気に入るものは、何より心に響くもの。先ほど、若干、利便性に寄りつつあると言いましたが、本質的にはやはり「クオリティ」の人間なんだと思っています。

文/山下達也(ジアスワークス) 撮影/松浦文生

※『デジモノステーション』2017年4月号より抜粋

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