ポーランドの首都ワルシャワにあるホームレス施設で、「ボグスラブ神父」と呼ばれる鋼のスクーナーを制作する施設の住人(2017年3月27日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ポーランドの首都ワルシャワ(Warsaw)のホームレス施設で暮らす住人たちの夢は、今制作している鋼製のスクーナーで地球を一周することだ。この大きな船はまだ完成していないが、彼らの目にはスクーナーが帆に風を受けて堂々と進む姿が目に浮かんでいる。

 船の制作が始まったのは約10年前。発案者はホームレス施設「聖ラザルス(Saint Lazarus)」で支援活動を行っていたボグスラブ(Boguslaw)神父だった。神父は以前、ポーランド北部のバルト海に面する港湾都市グダニスク(Gdansk)で船職人をしていたこともあり、施設の住人たちに船の制作や技術を教えることによって、自信やチームワークを高め、社会復帰を助けようと考えた。

 2009年、制作を指導していたボグスラブ神父が亡くなった。その時、住人たちはスクーナーを必ず完成させることを彼の「墓にかけて」固く誓ったという。後にこのスクーナーは「ボグスラブ神父」と呼ばれることとなった。

 船はあと2年ほどで海に着水させる予定だ。そして船を貸し出す前に、制作者である住人たちが海にこぎ出すこととなっている。
【翻訳編集】AFPBB News