いまやスバルの主流はクロスオーバーSUVになっています。グローバルに見ると、その売上の8割がSUVになっているというほどになっています。

そして、同社のアイデンティティでもあるシンメトリカルAWDと、新しいデザインフィロソフィーである「ダイナミック×ソリッド」がミックスしたスバルSUVの最新作が「SUBARU XV」です。

その新型XVには、同社のアウトバックやフォレスターというSUVに次いで『X-MODE』が搭載されています。これはボタンを押すことでエンジン・トランスミッション・AWD・VDC(横滑り防止装置)を悪路走破性に適正化するよう統合制御するというものです。

2017年5月24日の発売開始を前に、クローズドコースで行なわれた試乗会では、X-MODEの機能を味わうことのできる特設ステージが用意されていました。

試乗前々日にあった予想外の降雪により想定以上にマッディになったコースに、まずはX-MODEオフの状態でトライします。

SUV向けとはいえサマータイヤを履いている状態でも、滑りやすい泥の坂道を確実に登っていく様は、スバルのSUVが世界的に評価されている理由を示しています。乗用車ベースのクロスオーバーとしてオンロードでのストレスない走りと、伝統あるAWD(四輪駆動)システムによる走破性を兼ね備えていることを確認できました。

最低地上高は200mmを確保、少々の泥道であれば問題なく走り抜けることができる新型SUBARU XVですが、せっかくの積雪ですので、それを利用して左右の路面グリップが異なる状況にチャレンジしてみます。

さすがに片側だけ雪に載せた状態では、片方のタイヤが空転してしまい前に進むことができません。それでも左足でブレーキを軽く踏むなどすることで脱出することができました。

さらに調子にのって、雪と泥が混じり合ったようなシチュエーションで、あえてアクセルを踏み込み気味として路面を掘るようにして前に進んでみます。さすがに、ドライ性能を重視したトレッドパターンのタイヤは、この状況では音を上げてしまいます。前に進めなくなってしまったのです。

そこで、いよいよシフトレバー後方にある『X-MODE』のスイッチをオンにします。

すると魔法にでもかかったかのようにXVは前に進んでいきます。ドライバーは何の工夫をすることもなく、ただアクセルを踏み、そして思いのままにステアリングを切っていくだけでいいのです。

メカニズムとしては必要に応じて前後の締結力を強め、空転するタイヤにブレーキをかけてトラクションを確保するといったものですが、そうした機械の働きを意識せずに、自然なドライビングフィールとなっていることも、また『X-MODE』が作り込まれていることの証左といえそうです。

さらに「X-MODE」をオンにすると、下り坂で速度を維持する「ヒルディセントコントロール」が機能するので、速度コントロールをクルマに任せたままドライバーはステアリング操作に集中できるというのは、こうしたシチュエーションではありがたい部分。

先代モデルに続いて「スポカジ」というコンセプトを掲げるSUBARU XV、カジュアルなルックスのイメージですが、SUVとしての走りでも高いレベルを目指していることで、スバルのクロスオーバーSUVに共通する「リアリティ」を生み出していることが確認できたのです。

●SUBARU XV 2.0i-S EyeSight 主要スペック
車両型式:DBA-GT7
全長:4465mm
全幅:1800mm
全高:1595mm(ルーフレール装着車)
ホイールベース:2670mm
車両重量:1440kg
乗車定員:5名
エンジン型式:FB20
エンジン形式:水平対向4気筒DOHCガソリン直噴
総排気量:1995cc
最高出力:113kW(154PS)/6000rpm
最大トルク:196Nm(20.0kg-m)/4000rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:16.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/55R18
メーカー希望小売価格(税込):267万8400円
※ルーフレールとシャークフィンアンテナのメーカーオプションは5万4000円

(写真:SUBARU/門真 俊 文:山本晋也)

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