ドル・円為替、4月17日の動きと米主要イベント

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 先週末は朝鮮半島を世界中が懸念をもって見守っていた。北朝鮮に対して軍事力で直接的なプレッシャーをかけるアメリカに対して、強硬な姿勢を貫こうとする北朝鮮。どちらも意地の張り合いの状態が続いている、金日成主席生誕105年の祝賀日に核実験をしようとする北朝鮮に、核実験をすれば軍事的な制裁を加えると宣言するアメリカ。まさに戦争が起こるのではないかという不安と緊張の中での週末であった。市場が休みだったので為替変動はなかったが、市場が開いていたら混乱していただろう。

 週が明けて市場が開いた。朝鮮半島は互いににらみ合っているような状態である。4月17日8:00(すべて日本時間)の段階で、地政学リスク回避の動きから1ドル108円61銭とやや円高に振れている。北朝鮮はこのプレッシャーの中でミサイル発射を強行して失敗している。それに対してアメリカはまだリアクションをとっていない。軍事パレードに登場した新型ICBMも世界を驚愕させ、アメリカを行動に移させるきっかけになりえる。アメリカが行動を起こした瞬間に為替相場も大きなアクションを起こすことになる。現状は極度の緊張感が続き、それと共にジリジリとドル売り・円買いの動きが続く。

 今日のアメリカで発表される経済指標を見ていこう。

 21:30 4月ニューヨーク連銀製造業景気指数 23:00 4月全米ホームビルダー協会住宅市場指数

 4月18日 5:00 2月対米証券投資動向 6:00 フィッシャーFRB副議長の講演

 2月・3月とアメリカ経済の状況もあまり良いとはいえない結果が出てきているだけに、ドル買いの材料というよりも、ドル売りにさらに拍車をかけることになりかねない。今週はG20財務相・中央銀行総裁会議がワシントンで開かれる。4月23日にはフランスの大統領選だ。アメリカの経済指標も数多く発表される。

 しかし為替相場に強い影響力をもつのは朝鮮半島の行方であろう。中国、ロシアも懸命に事態の収拾をしようと動いているようだ。はたしてどのような決着がつくのか、片時も目を離すことはできないだろう。