時代の流れとともに食文化の多様性が進む日本では昨年、パクチー(香菜、コリアンダー)ブームが起きた。パクチー専門店やパクチーを使ったスナック菓子、さらにはパクチー風呂なるものまでお目見えしたが、一方でパクチーを全く受け付けない人も多い。これほど好き嫌いがはっきり分かれる食材はないかもしれない。(イメージ写真提供:123RF) 

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 時代の流れとともに食文化の多様性が進む日本では昨年、パクチー(香菜、コリアンダー)ブームが起きた。パクチー専門店やパクチーを使ったスナック菓子、さらにはパクチー風呂なるものまでお目見えしたが、一方でパクチーを全く受け付けない人も多い。これほど好き嫌いがはっきり分かれる食材はないかもしれない。

 中国紙・南方都市報は15日、遺伝子の影響で世界の人口の約15%がパクチーを嫌うとの研究結果があることを報じた。記事は、パクチーの英語名であるコリアンダーにはカメムシが語源であるとの説が存在する紹介し、「一部の人びとにとってはとても恐ろしい香りなのである」とした。

 そのうえで、ある科学者の研究により、特有の嗅覚遺伝子がパクチーの特殊な香りを作りだす物質を敏感に取り込もうとする性質を持っており、この遺伝子を持つ人びとはパクチーの香りを嫌う傾向にあることが分かったと伝えた。その割合が、世界で約15%とのことであり、およそ7人に1人が「パクチー嫌い」となる計算だ。記事はまた、世界には「反パクチー連盟」なる組織も存在すると紹介する一方、パクチーには健康に有益な成分も含まれていることを説明している。

 中国に行って外食すると、かなりの割合でパクチーに出くわすことになる。しかし、中国にも「パクチー嫌い」がかなりいるようだ。中国版ツイッター・微博(ウェイボー)では、この記事に対して「小さい頃からパクチー大好き」とする人がいる一方で、「嫌い。あの味が耐えられない」、「呑み込めない」、「においだけで耐えられないのに、食べられるわけがない」といったコメントも続々と寄せられている。そして、「大好き」、「大嫌い」の両方のコメントにそれぞれ大量の「いいね!」が付いている。

 スープに1枚浮いているだけで全体の香りと味を支配するほどのインパクトを持つパクチー。好きな人はとことん好きで、嫌いな人はとことん嫌い。何とも不思議な食材である。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)