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漫画家・羽海野チカによる大ヒット漫画『3月のライオン』。第18回手塚治虫文化賞マンガ大賞、マンガ大賞2011など様々な賞を受賞し、アニメ化も行われるなど幅広い層から愛されている。将棋界を舞台に、プロ棋士である1人の高校生・桐山零が、壮絶な過去を持ちながらも周囲の人間との関係を深め、成長していく。

個性豊かなプロ棋士達、零と交流を深める下町の川本家の姉妹たち、零の育ての親である棋士・幸田家の家族など、それぞれのキャラクターの背景や思惑がより合わさった人間ドラマが2部作として映画化され、すでに前編が3月より上映中、後編も4月22日より公開となる。

今回は後編公開に合わせて、主演の神木隆之介、メガホンをとった大友啓史監督、アスミック・エースの谷島正之プロデューサー、3人それぞれの視点から同作を語ってもらった内容を、2週間にわたり掲載。まずは、桐山零役の神木隆之介が、主演としての立場から語る。

○2部作のプレッシャー

――まずは、桐山零役が決まったときの、率直な感想を教えてください。

原作も将棋も好きだったので、話を聞いた時はとても嬉しかったです。しかし「2部作の主演」というプレッシャーは大きかったです。初めてのことですし、本当に素敵な役者の方たちがいらっしゃるので、おこがましいですが、きちんと中心に立てるかどうか……。

どのようにすればきちんと「中心に立っている」という定義はないですが、主役として芝居だけでなく、立ち居振る舞いも頑張れるかな、技量は大丈夫かな、といったプレッシャーを感じていました。実際の撮影現場では皆さん優しくて、以前共演させていただいた方もいて、和気藹々と進んでいきました。

――演じていく中で神木さんが改めて感じた、”桐山零”の像について教えてください。

最初はおとなしい人間なのかな、と思いましたが、実際はおとなしくなくて、タイトルにもある通りライオンが心の中に住んでいる。心の中では、暴れているんだろうなという印象はありました。それでいて、孤独が端々に見えるよう、どこか静かに見えるようにしなければいけない。

僕はリアルな人間を演じたかったので、桐山零という”キャラクター”は、作りませんでした。もちろんキャラクターではあるのですが、原作自体も桐山零という人間の性格や考え方を、固定するということはないんです。例えば話し方も、人間関係や親密度、立場によって全然違う。それが人間だなと思いましたし、統一してはいけないと思いました。

あくまでも、壮絶な過去を経験した上で、桐山零はこの人とどう接するんだろう、この人とはどのような距離感なんだろう、どのような声を出すんだろう、というのを、考え半分・感覚半分で演じました。なので、桐山零という人間は、色々な雰囲気に見えると思います。それは意識しました。

(C)2017映画「3月のライオン」製作委員会