高速鉄道の輸出をめぐって、日本と中国は熾烈な争いを演じている。インドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画を中国に奪われたことは日本にとって苦い思い出となった。同計画の着工式は行われたものの、土地の収用など何かと問題が発生し、工事はあまり進んでいないと言われている。(イメージ写真提供:123RF)

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 高速鉄道の輸出をめぐって、日本と中国は熾烈な争いを演じている。インドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画を中国に奪われたことは日本にとって苦い思い出となった。同計画の着工式は行われたものの、土地の収用など何かと問題が発生し、工事はあまり進んでいないと言われている。

 日本ではジャワ島の高速鉄道計画はネガティブな面が強調して報じられることが多いが、中国ではどのような報道がなされているのであろうか。中国メディアの今日頭条は13日、ジャワ島の高速鉄道計画は中国にとって建設から車両、設備、システムまですべてをセットで輸出する初の事例となると伝えつつ、「今後の海外進出において大きなアピールポイントとなる」と伝えている。

 記事はまず、中国が受注したジャカルタ-バンドン間の鉄道が製造業やサービス業、物流などインドネシアの基幹産業の発展に寄与することになるうえ、現地に莫大な規模の雇用を生み出すことになると伝え、路線沿線は大きな発展を遂げることになると主張した。

 さらに、同計画において、中国が日本を押さえて受注できた3つの要因として、1つ目は「中国の高速鉄道技術は厳しい試練に耐えてきた高い実績がある」とし、中国高速鉄道の営業距離は2万2000kmにもおよび、標高、気温が異なるあらゆる場所で培われた一流の技術を持っているとした。2つ目の理由は、「工期の短さ」を挙げ、 「日本の計画案より圧倒的に短い工期は、それだけ早くに現地に対して経済効果をもたらすことができるもの」と論じた。

 また、3つ目として「低コスト」を挙げ、「中国側の建設費用は競争相手の示す価格の3分の1から2分の1」であり、つまり完全なるメード・イン・チャイナの高速鉄道は新幹線より早く、安く、現地経済を潤すことができるとし、これは中国高速鉄道の強みであると論じた。

 最後に記事は、多くの中国メディアが2016年を「中国高速鉄道の輸出元年」と呼んでいることを紹介し、すでに中国高速鉄道の輸出計画は、世界の数十カ国に及んでいると述べた。中国は高速鉄道の輸出を通して世界に与える影響を拡大し、さらには中国と各国を高速鉄道で結ぶことで自国の経済圏を拡大していく計画だ。新幹線と中国高速鉄道の受注競争は今後ますます激化していくことが予想される。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)