スマートフォンの普及によって、下を向いて歩く人が増えた。中国では「低頭族」と呼ばれ、歩行者信号を見落とすことによる交通事故が後を絶たないようだ。そんな中、広東省深セン市では「低頭族」向けの画期的な信号機が出現し、注目を集めている。今日頭条が15日に伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 スマートフォンの普及によって、下を向いて歩く人が増えた。中国では「低頭族」と呼ばれ、歩行者信号を見落とすことによる交通事故が後を絶たないようだ。そんな中、広東省深セン市では「低頭族」向けの画期的な信号機が出現し、注目を集めている。今日頭条が15日に伝えた。

 記事は同市福田区にある交差点で「歩行者用スマート信号無視取り締まりシステム」が正式に運用開始するとともに、新しいタイプの歩行者用信号機が設置されたと紹介。記事によれば新しい信号機は「『低頭族』向けに、地面に赤と青の色が表示されるランプを設置」したものだという。

 記事に付された画像を見ると、横断歩道手前の歩道部分に並んだタイルの一部に、赤と緑のランプが点灯するパネルの帯が埋め込まれているのが分かる。これで頭を上げなくても信号機の色を確認することができ、スマホの「ながら歩き」による交通事故が軽減されるという目論見だ。

 また、「歩行者用スマート信号無視取り締まりシステム」では信号機にカメラを取り付け、信号無視をした歩行者の画像を撮影してその容貌の分析を実施、付近に設置した大型スクリーンに違反者の特徴を映し出すとのことである。記事は「市民の外出の安全を守るための新たな『神器』だ」と評している。

 ハイテクを駆使した新世代の信号機といった趣のシステムだが、中国のネットユーザーからは疑問の声が出ている。それは「これってスマホ見ながら歩くことを提唱していないか?」、「『低頭族』はスマホ以外見てないのだから、信号機が地面にあったって注意がいかない」、「いろんなものを作るより、『低頭族』に事故への責任を負わせるほうがいい」といったものだ。「着眼点はいいと思うのだが……」との声もあった。

 画面を見ながら歩く「低頭族」に赤信号を気づかせるには、それぞれの画面に強制的にメッセージをポップアップさせるなどの手段を取らないと難しいのではないだろうか。アイデアを出して形にするのは素晴らしいことだが、同時にそれが実際どれほどの効果を上げるかの想定をすることも大切だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)