兵士というと屈強でごついイメージがあるが、それとは程遠い男性が注目を集めている。

ブレース・ベルデンさん(27)、この人である。

兵士らしからぬ風貌

黒縁のメガネが特徴的な、どちらかというと優男風の男性。

人を見た目で判断してはいけないが、コーヒーショップの店員や花屋、本屋あたりで働く姿が、イメージ的にはピッタリだ。

New York Magazineが伝えるところによると、実際彼は過去に花屋で働いたという。

花屋から兵士に転身

パンクロック・ミュージシャンから花屋に転身、その後米サンフランシスコのボクシングジムで働いていた彼は現在、シリアでISと闘っている。

柔和な雰囲気を漂わせるブレースさんだが、彼は銃や手りゅう弾を手に、戦闘の最前線に身を置く立場にあった。

シリアでの戦闘が激化する中、米国内ではISに対抗できる最も有力な勢力として、YPG(クルド人民防衛隊)を支持する声があがり、多くの欧米人がYPGに加勢するため自らの意志で戦いに参加している。

ちなみに、志願兵のほとんどが退役軍人。元花屋のブレースさんは、現地に到着してから2か月後、同誌の取材に答える頃には、最前線でISと闘っている現状に複雑な思いを抱いていたようだ。

戦場にそぐわないリラックス感

黒縁メガネが目を引く温和な見た目の彼は、クルド兵の間では「ミスター・ビーン」と呼ばれている。

そんなあだ名が付いたことからも、彼が隊でどの様な存在なのか容易に想像できるが、もう1つ、ブレースさんはその兵士らしからぬ言動で、世界的な注目を集めることになる。

それが、先にもご紹介した彼のTwitter。

無造作に銃器を持ち、妙にリラックス感漂う写真や、

戦車の前でピースサインをしたもの。

手りゅう弾を手に煙草を吸ったり、

銃を持ち笑顔を浮かべたり、

…とまるで緊張感がないのだ。

そして、さすが元花屋。戦闘地域でも花には敏感なよう。

実はこのツイート、「地雷踏んでも爆発せず」とあり、かなり危険な状況であるはずが、写真を見る限り緊迫感はない。

シリアに渡ってから有名に

これらはすべて、ブレースさんのキャラによるものなのだろう。

そんな彼は、祖国を離れてから急激にフォロワー数を伸ばし、現在その数は3万6000人に及んでいる。

批判受けてもどこ吹く風

サンフランシスコで生まれ育った彼は、子どもの頃から左翼思想を持ち、13歳の時にはイラク戦争に反対するなど、政治的な関心の強い子どもだったという。

パンクロックや書き物を通じて、自らの主張を人々に届けるということも試みた。

シリアに渡ってからは、先に紹介した写真を交えながら、時おりTwitterで戦場の様子を報告するブレースさんに対し、「不遜である」とか「不謹慎」という批判の声もあるにはある。

しかし、そんな非難もどこ吹く風。「クルド人兵士と共に過ごし、これまで経験したことのない“強い結束力”というものを感じている」と話す彼は、どこまでもマイペースであるようだ。