女子テニス元世界ランク1位のマリア・シャラポワ(ロシア)が14日、メルドニウムが禁止薬物に指定されていたことを周知徹底していなかったとして、国際テニス連盟(ITF)を批判した。

■処分までの経緯

 メルドニウムはもともと心血管系疾患の治療薬として、現在のラトビアで開発されたもの。そんなに高単価の薬剤ではなく、ロシア国内では薬局で一般にも手に入れやすいという。

 シャラポワ自身は「健康上の理由で服薬の必要があった」として、09年頃から約7年にわたりこの薬物を服用していた。

 しかし、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は、メルドニウムに「身体の持久力を高める効果がある」として、2016年1月より禁止薬物に指定した。

 陽性反応が出たのは、昨年の全豪オープンテニスのドーピング検査。B検体でも陽性反応が出たため、当初2年間の出場停止処分が下された。これについては、処分決定後に処分期間短縮を求め抗議した結果一部主張が認められ、1年3カ月に短縮されている。

●英紙「The Times」の取材には

 今回シャラポワは、英紙「The Times」の取材に対して、「連盟関係者がきちんと教えてくれさえすれば、問題にはなっていなかったはず」として、暗に連盟を批判するコメントを出した。

 しかし、「7年間摂取していたこともあり、自分の中で合法という判断を勝手にしてしまっていた。そういうこともあって、薬物問題に無関心だった自分がいた。そういうことも含めて、最終的には自分の責任です」と語り、自身の責任を認めた。

●今後の予定

 シャラポワは、今月26日より始まるWTAツアーポルシェ・テニス・グランプリにてツアー復帰する。その後は、全仏オープンテニスへの出場を目指す。