ユナイテッド航空のCAに酷い対応を受けた94歳女性(出典:https://www.facebook.com/marianne777)

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先日、ユナイテッド航空のビジネスクラス担当CA(客室乗務員)に無理やりエコノミー座席へ移動するように指示された94歳の女性のニュースをお伝えしたが、テックインサイトはこの女性の身内に取材を行った。また身内がユナイテッド航空にあてた手紙も開示してもらった。親族への直接取材と手紙から改めてユナイテッド航空の乗客に対するサービスの悪さが浮き彫りになった。

高いビジネスクラスの運賃を支払ったにもかかわらず、障がいを持つ高齢者の乗客パズ・オルクイーザさん(94歳)に無慈悲な対応をしたことで、家族が怒りのメッセージをFacebookに投稿していた。それが英米のメディアで取り上げられたが、このほどテックインサイトはパズさんの孫の一人にあたるマリアン・サントス=アギラールさんに話を伺った。

マリアンさんのおばのローズさんは、母親のパズさんや娘と共に2月2日、ユナイテッド航空98便に乗り込み、米ロサンゼルスから豪メルボルンまでの16時間のフライトを苦痛に耐えながら過ごした。

ここで、今回ローズさんがユナイテッド航空会社宛てに記した手紙の内容をご紹介したい。

持病と障がいを抱えたパズさんは日頃ほとんど寝たきりという生活だったために4年間、国際線を利用していなかったという。今回はパズさんにとって、おそらく最後になるであろう家族との再会のために、かかりつけの医師が特別許可を出した上で旅行に挑んだ。

メルボルンからロサンゼルスまでの飛行は快適だったが、帰りのフライトでビジネスクラスのCAのショーナという女性に、パズさんの手助けをする時のみエコノミークラスに座席を購入したローズさんがビジネスクラスに来て「座席からトイレまでのエスコート」「シートをリクライニングに調整」、そして「機内食のバターをパンに塗る」という3つをしたいと伝えた。

米国路線では「航空アクセス法(The Air Carrier Access Act)」という規定が設けられており、CAらは体の不自由な乗客を差別することなく手助けをするサービスが義務付けられている。ところがショーナと他のビジネスクラスCAはローズさんの申し出を拒否したばかりか、CA自らもパズさんの手助けを拒否した。そればかりか介助をしたければパズさんをエコノミークラスに移動させるか、翌日の便のビジネスクラスを2人分改めて購入するようにと心無い提案をした。

ローズさんがこのあまりにも不公平な選択を迫られたのは、離陸の5分前だったという。そのうえショーナはビジネスクラスの客全員に挨拶に回っていたが、バズさんに対してはきちんとした名前の紹介もなかった。

「自分が母を介助できずCAも手助けをしてくれないとなれば、母は食事を摂ることもできずトイレにも行けない。そうなれば16時間の長旅で、果物とパンしか口にすることが精一杯の母は空腹に耐えられないだろう。そして当然座席に粗相をしてしまうことになる。」

ローズさんはそう思ったものの、購入してあるビジネスクラスを破棄してまで新たに2人分の航空券の買い直しをすることは考えられなかったという。そこで苦渋の決断をし、ローズさんはパズさんをエコノミークラスに移動させたのだが、ショーナはローズさんの娘の座席の隣に座っていた別の乗客に「あなたがビジネスクラスに移動すればいい。そうすればこの女性はそこに座ることができる」と指示を促した。

しかしこの乗客は、ビジネスクラスへの移動を拒んだ。ショーナはローズさんとその乗客、そしてパズさんに横柄な態度で接したために「私たちはまるで子供のようにショーナに叱られ、他の乗客の前で侮辱された」とローズさんは書面で怒りを露わにしている。結果としてエコノミークラスに座らされることになったパズさんは、16時間体に相当な苦痛を感じながら精神的にもかなりストレスがたまったようで、涙をこぼし眠ることさえできなかった。当然ローズさんも家族もあまりの酷いCAの態度に怒りを覚え泣きながら帰路についたという。