自身のJ初得点が決勝ゴールとなったFWグスタボ

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[4.16 J2第8節 熊本2-0松本 えがおS]

 ロアッソ熊本が“特別な一戦”を制した。『熊本地震復興支援マッチ』として開催されたホームゲームで松本山雅FCと対戦した熊本は、前半7分にFWグスタボのJリーグ初得点、後半36分にMF上里一将の直接FK弾が生まれ、2-0で完封勝利。開幕戦以来となる7試合ぶりの白星を飾った。

 4連敗中の熊本はスタメン2人を変更。MF中山雄登とMF齋藤恵太に代わり、MF林祥太が3試合ぶり、FWグスタボが移籍後初めてスターティングメンバーに名を連ねた。林は4-4-2の右サイドハーフ。また、グスタボはFW安柄俊と2トップを組んだ。

 対する松本のスタメン変更は1人。MFパウリーニョに代え、FWセルジーニョを2試合ぶりに先発起用した。前節にシャドーでスタートしていたMF宮阪政樹はパウリーニョのいたボランチへ。セルジーニョは開幕から6試合連続でスタメン出場していた時と同じシャドーを務めた。

 熊本地震で2度目の震度7を観測した本震からちょうど1年となる日に迎えた一戦。『熊本地震復興支援マッチ』と銘打たれ、震災後初めてJリーグで使用可能となったバックスタンドまで埋め尽くすほどの大観衆が集まった。

 サポーターの後押しを受ける熊本は、前半7分に幸先よく先制。右サイドバックのDF黒木晃平がロングボールを送り、前線の安柄俊が相手DFを背負いながら胸トラップで収める。そのまま敵陣中央へドリブルで運ぶが、松本の選手は帰陣を優先し、誰もボールを奪いに行かない。フリーの安柄俊が右足で放ったミドルシュートがDF飯田真輝に当たると、素早くこぼれ球を拾ったグスタボがPA内中央に進入し、左足でゴール右へ蹴り込んだ。

 先制点に絡んだ安柄俊はその後もターゲットとして機能していたが、前半16分に不運な形で負傷。熊本DF植田龍仁朗と松本MF石原崇兆のルーズボールをめぐる争いに加勢した際に、味方である植田のスライディングが右足に入ってしまう。安柄俊は一時ピッチを離れたものの、同20分に戦列へと戻った。

 ここまで相手の勢いに押されていた松本も前半22分に大きなチャンス。MF岩間雄大が縦パスを出し、MF工藤浩平がトラップせずに左足で前方に流すと、FW高崎寛之がフリーでPA内中央に抜け出す。高崎はGK佐藤昭大との1対1で頭上を越す右足のシュートを選択したが、惜しくもクロスバーの上に外してしまった。

 復帰後に問題なくプレーしていた安柄俊は時間の経過とともに痛みが増してきたのか、自ら交代のサイン。前半40分にFW巻誠一郎が代わってピッチに送り出された。アクシデントに見舞われた熊本だが、同アディショナルタイム2分に林の右クロスを巻が頭で落とし、PA内でMF嶋田慎太郎が絶好機を迎える。しかし、左足のシュートは相手DFに当たって枠をそれた。

 1点ビハインドで折り返した松本は、後半に良い入りを見せる。後半3分にセルジーニョからのパスを受けた石原が左サイドからクロスを送ると、PA内でドフリーのMF工藤浩平のもとへ。同点に追いつくビッグチャンスだったが、工藤のヘディングシュートはゴール左に外れた。

 後半10分にはPA手前やや左でFKのチャンス。直接FKでJ2歴代単独トップとなる15ゴールを記録している宮阪がキッカーを務めるも、右足で放ったシュートは壁に当たる。その数秒後、今度は左サイドでDF田中隼磨のバックパスを奪った熊本の嶋田がドリブルで切れ込む。PA内左まで運んで左足を振り抜いたが、GK村山智彦が立ちはだかった。

 松本は後半23分にセルジーニョとの交代で高さのあるFW三島康平を投入。すると、後半30分にさっそく交代策が実る。左サイドの石原が右足でクロスを供給し、PA内中央で相手DFに競り勝った三島が強烈なヘディングシュート。クロスバーを叩き、さらに跳ね返りを高崎が頭で押し込もうとしたが、ゴール右に外れた。

 終盤を迎え、体力的にも厳しい時間となってきた熊本。しかし、後半36分にチームを救うゴールが生まれる。右サイドでFKを獲得し、キッカーの上里が左足でクロスを送ると、ニアに巻やDF園田拓也が飛び込む。ボールは誰にも当たらなかったが、これがGK村山のブラインドとなり、ゴール左に吸い込まれた。

 2-0とリードを広げた熊本は最後までハードワークを続け、完封に成功。前節終了時点で21位の熊本が2連勝中で同5位の松本を破るサプライズを見せ、えがお健康スタジアムに訪れたサポーターに白星を届けた。


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