久保のJ最年少弾に見えた肉体的進化 「体幹安定し一歩目が速い」とバルサ時代から知るトレーナー評価

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長友や金崎も師事する木場克己氏が、自ら指導する15歳神童の衝撃3人抜き弾を解説

 U-20日本代表FW久保建英(FC東京U-18)は、15日に行われたJ3リーグ第5節セレッソ大阪U-23戦に先発出場し、前半38分に決勝点となる先制ゴールを決めた。

 自身初のJリーグ公式戦得点となり、これまで森本貴幸(現川崎フロンターレ)が持っていた15歳11カ月28日のリーグ最年少得点記録を15歳10カ月11日に更新した。相手DF3人を翻弄してのスーパーゴールとなったが、長年久保のトレーニング指導に当たっている木場克己氏は神童の「肉体的な進化」ゆえのゴールだったと解説している。

「去年からの進化が見えたゴールシーンだったと思います。成長期とトレーニングの成果で筋量も増えてきたこともありますが、体の中心に一本しっかりとした軸ができていますね」

 こう語ったのはインテルDF長友佑都、鹿島アントラーズFW金崎夢生らトップアスリートが師事する木場氏。久保はバルセロナの下部組織在籍時から、「Koba式体幹・バランストレーニング」を導入。2015年にスペインから帰国した後も、チーム練習の傍ら、1週間に一度のペースで木場氏のジムに足を運び、トレーニングを積んできた。

 今回のゴールシーンでの久保は相手DFに一度止められそうになったが、そこからドリブルを開始。3人を抜き、ゴールの天井に強烈なシュートを打ち込んだ。まさにゴラッソと呼ぶべき一撃だったが、この一連のプレーに久保の進化が集約されているという。

「バランスが向上し動きに無駄がない」

「ドリブルの前に相手をブロックしながらボールコントロールしました。体幹が安定し、動き出しの一歩目が速い。これまで以上に姿勢が良くなっています。久保選手の場合は足の真上に頭がある状態にあります。頭と足の位置がずれてしまうと。瞬間的な体の軸の移動は難しくなります。バランスが向上している。動きに無駄もありませんね」

 木場氏はこう評価している。だが、久保のポテンシャルはまだまだ底を見せていないという。

「久保選手はまだ16歳になっていません。成長過程にある。身長は170センチですし、これからもっと大きくなるでしょう。日々のトレーニングが生かされています。怪我せずに大きな選手に成長してもらいたいです」

 体幹トレーニングに毎日取り組んでいる久保。その輝ける天才性は、日々の地道な努力が揺るぎないベースになっているようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images