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ヤバそうだったら「寝かせる」という秘技

およそ19万kmを走ってきたクリオは、特段出来栄えが良いわけでもない。しかし警告灯がランダムに点いている状態でも、「善き相棒」であり続けようとする。涙ぐましい。

ただ、やはり警告灯というのは心中穏やかではいられない。「爆発したり、燃えたりしないだろうか?」そう思いながらイグニッションをひねった。

くしくもそういったことは起こらなかった。

クリオは2016年から久しぶりに目覚めたにも関わらず、何事もなかったかのようにおだやかな陽の下へ自らの体を進めた。

▶第1章をまだご覧になってないかたは、こちらから。

走っていきなり悲劇!

そもそもガレージに仕舞いこんだのは、ミス・ファイアのわけを特定できず問題解決できなかったから。ただ、冬眠させている間にエンジンの調子は改善している。自然治癒力でも備わったのだろうか?

3kmほど走ったところでそんなことはないことが明白になった。エンジンのチェック・ランプが点灯し、息継ぎしだしたエンジンはストールしそうな気配。

また、サスからは異音などはしないものの、違和感がある。誰かが乗っても右前のスプリングが悪さをしているということに気づくだろう。

ハードフォードシャーはチェスハントにあるTDオート・リペアに持ち込み、オーナーのトニーに鍵を渡した。ここでクリオの健康診断をしてもらうからだ。

トニーとは旧知の仲で、クリオをよく診てもらっていたから、また彼にお願いすることにした。

一難去ってまた一難

古いフランス車だからどこが壊れるか予測不能。ただ、原因は必ずわかると信じていたので、トニーから「良い状態で仕上がっているよ」と連絡があったときも驚きはしなかった。

しかし実際に警告灯が消え、ミス・ファイアもなく、スプリングからの違和感もないクリオを目の当たりにすると、魔法にかけられた気分にもなった。

僕の父は、僕がモノを壊すたびに乏しい知識で直した。クリオのプラグ・コードは、自ら純正品から変えている。

トニーが言うには「プラグ・コードとプラグ、それからインジェクションを換えた解決した」らしい。

さて、大きな問題に関しては解決したように思える。あとは少ない時間を削ってクルマをアップデートしていくことに切り替えていこう。

しかし走行中にスムーズでない場面がまだ見受けられる。ヘッド・カバーの下、エンジン内部に新たな問題があるのだろうか。

フレンチ・ブルーのホットハッチは、かくして公道復帰を叶えた(まだ仮ナンバーでの運行ではあるものの)。

しかし一難去ってまた一難。

どうやら物語はしばらく続きそうだ。