フィリピン南部のミンダナオ島スルー州ホロに展開するフィリピン軍の兵士ら(2016年9月5日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フィリピン軍は15日、イスラム教徒の兵士のみで編成された部隊を創設する計画を発表した。国民の大半をキリスト教徒が占める同国において反政府イスラム勢力などへの対応を強化する狙いだ。

 フィリピン軍のエドガルド・アレバロ(Edgard Arevalo)報道官の発表によると、この計画では新規の入隊申請のうち5%をイスラム教徒に割り当てるという。最終目標は反政府武装勢力やイスラム過激派との戦闘が続く同国南部に配置する専任の旅団や部隊を編成することだ。

 アレバロ報道官の説明によれば、軍の新たな制度におけるイスラム教徒の割り当ては、フィリピンでは少数派のイスラム教徒の人口比をおおむね反映したもの。これまでは地元住民から懐疑的に見られてきた(イスラム系)地域での作戦を遂行する際に助けとなることが期待されているという。

 イスラム系地域での軍事作戦においてイスラム教徒の地元住民は、ほぼ全員がキリスト教徒の兵士で編成された部隊を「侵略者」や「占領部隊」などと見なしがちだが、イスラム教徒の兵士たちなら、宗教的および文化的な「感性」をより認識できるだろうと、アレバロ報道官は語った。

 フィリピンのイスラム教徒が古くから住んできた南部のミンダナオ(Mindanao)島では、1970年代から分離独立を求める武装勢力との戦闘が長らく続き、12万人以上の死者が出ている。これまでに主な武装勢力の多くは政府との和平合意に応じたが、合意を不満とした分派などによる活動や犯罪は現在も続いている。
【翻訳編集】AFPBB News