飲み過ぎた翌日のツラ〜い"二日酔い"。経験者なら誰しも「もう2度とお酒なんて飲まない!」と誓ったことがあるはず。なのに回復してしまうとそのツラさを忘れ、また飲みすぎて…の繰り返し。

お酒はやめられない。でも二日酔いはツラすぎる。そんな人がぜひとも知りたいのが「効果的な二日酔い対策」――でも、『医師による二日酔いハンドブック(原題)』の著者であり、アルコールについて研究しているジョン・ブリック博士によると、"効果あり"と信じられている二日酔い対策の中には効き目のないものもあるんだそう。そこで博士が指摘する「効果が期待できない、間違った二日酔い対策」をコスモポリタン アメリカ版からご紹介。

1.水をガブ飲みする

アルコールは体内の水分バランスを調整するホルモンを阻害し、細胞から水分を吸い上げて尿として排出してしまうのだそう。これが頭痛やめまい、のどの渇き、疲労感の原因ではあるものの、ただ「水をガブガブ飲むこと」だけでこの症状が緩和するわけではない、とのこと。

ブリック博士によると、二日酔いを引き起こす主要因は脱水ではなく、もっと複雑なんだとか。まず、アルコールの色や味付けのためにはさまざまな化学物質が使われており、化学的に同族である物質を同時に摂取すると気分が悪くなってしまうそう。また、アルコールを代謝するときに体が作り出す毒性のある副産物"アセトアルデヒド"や、飲酒すると体内に放出される炎症性化学物質"プロスタグランジン"なども二日酔いの原因に。アルコールが睡眠サイクルを邪魔することで体全体のシステムが崩れることも、二日酔いを誘発する原因の1つのよう。

水は一気飲みするよりも、アルコールを飲んでいる間に少しずつ補給したほうが効果的。水分を多くとることで、アルコールを飲む量も減り、また水分と中和することで症状を軽減する働きも!

2.ビールだけを飲み、他のお酒は飲まない

蒸留酒やワインに比べて、ビールはアルコール度数が低いのは事実。二日酔いは飲んだアルコールの量による場合が多いものの、ビールには二日酔いを誘発する"化学的同族体"が多く含まれており、特に黒ビールは蒸留酒やワインより化学物質を多く含んでいるので要注意なのだそう。

つまりブリック博士の理論によると、色の薄いビールやワイン、蒸留酒の方が、色素安定剤や同族体が少ないため、黒ビールよりも二日酔いになる可能性は低くなる、ということ。

3.炭水化物を食べながら飲む

この"神話"とも言うべき二日酔い防止策は、飲酒中にピザやパスタを食べる言い訳になりがち。でも真実はちょっと違うようで…炭水化物に限らず、お酒を飲む前、飲んでいる間、飲んだ後、どの段階でも、何か食べることで血中アルコール濃度を下げる働きがあり、二日酔い対策には効果的なのだとか。でもアルコールの吸収速度を下げない食べ物を摂取しても、二日酔い防止効果は薄い、とブリック博士。

例えば酸味が強いもの、スパイシーなもの、塩分が高いものは胸やけや消化不良、脱水の原因となり、二日酔いを悪化させる場合が。おつまみのチョイスを間違えると、逆効果なので要注意。

また、寝る前にドカ食いしてしまうと睡眠を阻害し、結果的に二日酔い対策にならないそうなので、飲むときは健康的なおつまみを適量食べ、空腹を避けるのがベスト。

4.甘いカクテルを避ける

これは「イエス」とも「ノー」とも言えないパターン。甘いカクテルはつい飲み過ぎてしまいがちなので、この点において「甘いカクテルを避ける」のは対策として一理あり。しかし一方で、アルコールに砂糖を混ぜると、体内へのアルコール吸収のペースが落ちるという研究結果もあるのだとか。

ただし、ラム&ウィスキーなど蒸留酒を混ぜたカクテルの場合、レシピによっては二日酔いを誘発する可能性も。お酒に不純物が多く混ざっていると、体内で化学反応が起きたり、またアレルギー反応が出るリスクが高まるからなんだそう。

5.吐けば治る

吐くことで胃の中のアルコールはなくなるものの、吐くほど気分が悪いのであれば、それはすでにアルコールが体に回り、毒性に反応している証拠。なのですでに手遅れの可能性も。

また、吐くことで脱水を起こし、さらに症状が悪化してしまうこともあるよう。「吐いた方が二日酔いを避けられる」と思っている人がいたら、「そうとは限らない」と注意してあげて。

6.コーヒーを飲む

「二日酔いの朝にたっぷりコーヒーを飲んでカフェインを注入すると、症状が改善する」と信じているコーヒー好きは多いかも。でも真実は逆、とのこと。アルコールによって血圧が上がっている体にコーヒーが入ると、血管はさらに収縮し、頭痛を改善するどころか悪化させてしまうんだとか。

どうしてもコーヒーが飲みたい場合は、いつもの半分ぐらいの量にとどめておくのがベター。

7.脂っぽい朝食をたっぷり食べる

二日酔いの朝にバターやチーズたっぷりの朝食が食べたい人がいるかどうかは別として、オイリーな食事は消化不良のもとなので、気分がさらに悪くなる可能性も。体内に入ったアルコールは脂肪をすり抜けてしまうので、ベーコンを食べたところで二日酔い改善にはならないのだそう。

代わりに、果物を食べるのはいかが? 「果物の中の果糖が血糖値を上昇させる働きがあるので、気分改善効果が期待できる」とブリック博士。また、炭水化物が食べたいという人は、消化のよいものを選びましょう。

8.継続して飲んでいれば、お酒に強くなる

もし二日酔いの頻度が年齢と共に上がっているのであれば、「最近飲んでない」からではなく、加齢による自然な症状。年齢と共に筋肉量が減ると、血中アルコール濃度が上がりやすくなり、より二日酔いになりやすいんだとか。

9.横になっていれば治る

症状がひどいときは横になっているしかないけど、軽く体を動かすことは二日酔い改善に効果があるそう。「運動することによって、脳内の神経伝達物質エンドルフィンが分泌されます。エンドルフィンには鎮痛効果や代謝をあげる働きがあり、細胞が酸素をより多く吸収するのを助けます。よって気分を良くすることに繋がるのです」とブリック博士は説明。

10.セックスすると治る

セックスを運動の1つと考えれば、エンドルフィンの分泌や代謝上昇、また気分の悪さから目を背けるという効果があるのかも。でも、セックスそのものが頭痛を治したり、症状が改善したりすることはないそう。

つまり残念ながら、「確実に効果がある二日酔い対策」は、飲む量を減らすことだけ!

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田華子

COSMOPOLITAN US