イタリア北部ベルバニアの自宅で撮影に応じるエマ・モラノさん(2016年5月14日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】世界最高齢の117歳だったイタリア人女性エマ・モラノ(Emma Morano)さんが15日、北部ベルバニア(Verbania)にある自宅で死去した。現地メディアが伝えた。

 モラノさんは1899年11月29日生まれで、1800年代生まれの唯一の存命者として知られていた。米国に拠点を置く老人学研究グループ(Gerontology Research Group)によると、世界最高齢者は1900年3月10日生まれのジャマイカ人バイオレット・ブラウン(Violet Brown)さんとなった。

 ベルバニアの町長は「彼女は比類のない生涯を過ごした。前向きに生きた彼女の力強さを、わたしたちは忘れない」とコメントした。

 モラノさんは初恋の男性が第1次世界大戦(World War I)で戦死した後に結婚。夫が暴力を振るう人物だったため、第2次世界大戦(World War II)前に幼い一人息子が亡くなって間もなく別居した。イタリアで離婚が合法化される30年前のことだった。

 別居してからは一人暮らしを続け、フルタイムで介護を受けるようになったのはわずか数年前のこと。この20年間は2部屋の小さな自宅アパートから出ることもなくなり、最晩年の数年間は寝たきりの生活だった。

 モラノさんは昨年、自宅でAFPのインタビューに応じ、長寿の秘訣(ひけつ)は食生活にあると説明。「毎日卵を2つ食べるだけ。それからクッキーも。でも歯がないからあまり(量は)食べない」と語っていた。収納家具上部の大理石の上には、ギネス世界記録(Guinness World Records)の世界最長寿者の認定書が誇らしげに置かれていた。
【翻訳編集】AFPBB News