まだまだ寒いはずなのだが……

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 ビアガーデンといえば夏の風物詩と思っている人も多いだろうが、今時のビアガーデンはすでに営業を開始しているのをご存知だろうか。

 一昨年までは有楽町にあった最古のビアガーデンで、4月下旬オープンが最速。それでもあまりの寒さに熱燗と毛布を離せないという状況だった。ところがビアガーデン人気を受けて、年々ビアガーデンのオープン時期がジリジリと匍匐前進。ついに4月7日早々にオープンするビアガーデンまで出始めた。

 これには長引く飲食業界の不況の影響がある。

 ビアガーデン評論家を自称し、10年以上前から定点観測を続けている筆者は次のように考える。

 10年前までは、4000円でつまみ付き飲み放題のビアガーデンといえば安い宴会の部類に入った。ところがリーマンショック後にどんどんとデフレが加速し、今では居酒屋という業態が生存するのも難しくなってしまった。

 ところがビアガーデンは違う。どんなレストランも居酒屋も外にテラス席を作り、「ビアガーデン」と名乗るだけでお客は殺到するのだ。勢いビアガーデンの数は増え、開始時期は前倒しになる。

 冒頭の画像は4月7日のオープンの東京タワーフットタウン屋上「ハイボールガーデン」。

 オープン当日の夜7時だが、この季節なのに席は7割埋まっているという人気ぶりだった。屋上ではあるが東京タワー下という好立地のため、風はあまり吹き込まなく温かいのもいい。しかも煙にまみれながら輝く東京タワーの夜景を眺められるという絶景ビアガーデンのひとつだ。

 焼肉食べ放題とハイボールとビール飲み放題が2時間たっぷり楽しめる。肉はラム、豚、牛の三種。これで男性が4500円、女性が4000円というから満足度は非常に高いといえる(営業は10/6まで)。

 それ以外のビアガーデンも例年よりだいぶ出足は早い。

 東京では4月中旬には人気ビアガーデン店も続々営業を開始する。大阪でもサントリービアガーデンが4月26日から開始予定で、南の熊本ではすでに4月13日にハワイアンビアガーデンが営業開始している。寒さに耐えてもビールを飲みたいビアガーデンファンにはどれも嬉しいニュースだ。

 ぐずぐずと梅雨が長引いた昨年や寒波でビールどころではなかった一昨年など、実質的には客入りが微妙な年もある。しかし、ビアガーデンと名が付けばお客は来てくれるという現状を前にしては、ビアガーデンのロング営業も当然といえるだろう。

 高まるビアガーデン人気に、2017年のお天気は頷いてくれるのか!?

<文・カシハラ@姐御>

【カシハラ@姐御】
トレンドウォッチャー、コピーライター。ビアガーデン評論家。ヒットの素質を嗅ぎ分ける選定眼に定評があり、ラジオやウェブメディアなど各種メディアでトレンド評論を行う。トレンドを先取りする「カシハラから勝手に送られてくるメールマガジン」も好評。公式サイト