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まず、はじめに

速さの指標として、よくトップ・スピードに注目が集まる。同時に、「約100km/hまで到達するのに何秒かかるのか」というのも尺度のひとつである。

近年では「加速がすごいクルマ」というのは様々な姿かたちになりつつある。従来の燃料からハイブリッド、武骨なスポーツカーからふつうのセダンまで。3秒かからず時速100km/h(約62mph)を実現するのに、決まったかたちは存在しない。

まず今回のランキングでは、メーカーの公称値を参考に選出をおこなった。また、生産終了したクルマは選んでいない。したがってマクラーレンP1、ラ フェラーリ、ポルシェ918スパイダーなどはランクインしていないので、あしからず。(もっとも、そのほうがおもしろいかもしれない)

また、フォードGTのようなクルマもランクインするはずだが、公称値が出ていないクルマも今回の選考にはエントリーできない。新型NSXやGT-R Nismo、ラディカルRXCターボ500Rが入っていないのもそのためだ。

また、ランキングには公称値を使っているため、メーカーによっては測定基準が60mph(約97km/h)だったり、62mph(約100km/h)だったりする。そのため同じタイムでもランキングでは順位が違ったりしているので確認していただきたい。

10位 2.9秒(0-100km/h):フェラーリF12tdf、ランボルギーニ・アヴェンタドール、ポルシェ911ターボS

さて、同率で並んだこの3台、いまさら選出するのも目新しさに欠けるため、選ぶのをためらったが、事実なのでしかたない。ただ、この中から1台を選出するとしたらフェラーリF12tdfだろう。リア・エンジンでもないし、4WDでもない。一番不利な条件でこのタイムを叩きだすからである。

9位 2.8秒(0-60mph):BACモノ

ブリッグス・オートモーティブ・カンパニーが指揮して数年前から作っている「モノ」。カーボンファイバーを使った骨格でシングル・シート。つまり猛烈に軽い。それにフォード製の305psを発生させるエンジンが組み合わさっている。

8位 2.8秒(0-97km/h):テスラ・モデルS P90D


マヤカシか? いや違う。ただの4ドア・サルーンが速いということ、これが真実。

ただのエコロジーな電気自動車という側面だけでなく、モデルS P90Dは走りの面でも優れている。

「Ludicrous(おばか)モード」と呼ばれるものを選択した際に、おとなしい、家庭向け4ドア・サルーンは狂気的なスポーツカーに豹変する。

末恐ろしいのは、この外観でもっと速いモデルSが存在するということ(ランキング上位にランクインしています)。

7位 2.79秒(0-97km/h):ケータハム620R

ケータハムのクルマはいつも狂気に満ちた速さ。フォード製の310psを発生させる2ℓエンジンを搭載し、R500を凌ぐ革命的なパフォーマンスを発揮。

ただ革命的とはいえ、デザインは1960年代のものを踏襲したままである(それがよい)。

6位 2.7秒(0-97km/h):ヘネシー・ヴェノムGT


ベースはロータス・エキシージ。アメリカ・テキサス州で製造され、世界中に輸出されている。

このルックスで2.7秒というのは遅い気もする。ただ、このヴェノムGTは1244ps(!)を発生させ、直線上では最高速度約430km/hで駆け抜けることができる。

5位 2.7秒(0-100km/h):ケーニグセグ・レジェーラ


もともとV8ツイン・ターボ5ℓエンジンと3個のモーターを備えているケーニグセグは、トラクションの問題を解決するだけで速くなった。

もっとパワーとトルクを備えていてもいいような気がするが、2.7秒という数字はいまだに優秀。また、直線では410km/hを出すことだって可能。

4位 2.6秒(0-100km/h):リーマック・コンセプト・ワン


リーマックという名前は、最近でこそ浸透してきている。この会社はクロアチアに本社を置く全電気のハイパーカー・メーカー。2013年に販売が開始され、ラ フェラーリにも劣らない性能を発揮する。9,450万円でオーダーすることが可能だ。

3位 2.5秒(0-97km/h):アリエル・アトム3.5R


アリエル・アトムは将来でも通用するようにと、メーカーが鍛え上げたクルマ。3.5Rはスーパーチャージャーが奢られ、冷却システムも見直された。

それにより手に入れた350psの心臓を550kgの超絶軽いボディにドッキングしている。

2位 2.5秒(0-100km/h):ブガッティ・シロン


ここ数年では比類なきパフォーマンスと豪華さを兼ね備えたクルマ。1500psのW16気筒エンジンは、想像を絶する。

上品なレザー・インテリアは重量が嵩むという点では、もっとのびしろがあるようにも思えるが、快適な移動空間を演出してくれる最高のオモテナシだ。

2億7千万払えば、ふだん使いも可能。

1位 2.3秒(0-97km/h):アルティマ・エボリューション・クーペ、ダッジ・チャレンジャーSRTデーモン、テスラ・モデルS P100D

アルティマ・エボリューション・クーペは、レースカーを公道向けにおとなしくしたものといったほうがいいだろう。

6.8ℓV8が発生させるのは1020ps。そして同タイムのダッジ・チャレンジャーはヘルキャットをベースにマンモス・パワーを発生させるスーパーチャージャーを組み合わせ、829psまで高められている。

そしてもう1台、かなり意外だがテスラ・モデルS。これまでのバッテリーの容量を100kWhまでアップさせ、ただの4ドア・サルーンが2.3秒を実現している。