【シェアハウス】経験者が教える「絶対に失敗しない選び方」&知っておくべきデメリット6つ

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最近、20代後半〜30代女性の住まいの選択肢として、シェアハウスが定着しつつあります。

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「家賃が節約できる」、「1人暮らしでは住めないような、広くて綺麗な部屋を満喫できる」などメリットが強調されがちですが「実際に住んでみると違った」という意見も多いです。

そこで、1年半シェアハウスに住み、また4月末から新たにシェアハウスへの引っ越しを考えている筆者が、シェアハウスのメリット・デメリットを含めて、実際に内覧のチェックポイントやお金の面などをお伝えします。

シェアハウス入居希望者は、3年で倍増!

株式会社ひつじインキュベーション・スクエアが運営しているシェアハウス総合プラットフォーム『オシャレオモシロフドウサンメディア ひつじ不動産』がおこなった調査によると、2013年の入居問い合わせ件数(累計)が10万件だったのに対し、2016年末には20万件を突破。

わずか3年間で倍増しており、シェアハウスに対する関心が高まっていることが分かります。

また同調査によると、20代後半から30代の女性からの問い合わせが増えてきているそう。

きっかけとしては「仕事関係以外のつながりを作りたい」「ワンルームマンションの狭さから開放されたい」「実家を出たいとは思っていたが、1人だと不安だから」などといった声が多いことが分かっています。

シェアハウス経験者が語る、知っておくべきデメリット6つ

ですが、シェアハウスはメリットばかりではありません。最低限のルールがあったとしても、1人ではなく、誰かと一緒に暮らすため、デメリットも出てきてしまいます。

実際に、シェアハウス入居時に筆者が感じたデメリットを6つ、ご紹介しましょう。

(1)1人になれない

失恋した時、仕事で失敗した時など、1年に何度かは「猛烈に、1人になりたい!」という時がありませんか?

シェアハウスは、たとえ自分だけの個室があったとしても、常に誰かの気配を感じてしまいます。思いっきり泣きたくても、思いっきり大音量で音楽をかけたくても、一緒に住んでいるメンバーに気を使わなければなりません。

対処法として、1人になる以外でストレスを解消できるように選択肢を作ったり、そういう時はホテルに止まったりと、工夫する必要が出てきます。

(2)時には、愛想笑いも必要になってくる

自身が疲れているときに、話しかけられることもあります。もちろん断ってもいいですが、毎回「ちょっと今は……」という態度を示していると、シェアメイトに「私って嫌われている?」と思わせてしまう可能性が!

こうなると、とても厄介です。入居の人数にもよりますが、変に派閥などができてしまい、住みにくくなることもあります。時には、愛想笑いも必要だと割り切っておきましょう。

(3)したいときに、したいことができない

お風呂に入りたい時、ごはんを食べたい時、洗濯を回したい時、1人暮らしであればいつでもOKです。ですが、シェアハウスとなると、そうはいきません。

「明日仕事で早いから、先にお風呂使わせて!」と言われることもあるでしょうし、お菓子作りでキッチンが占領されていて料理ができないなんてこともありえます(実際にありました)。

シェアハウスに入居するメンバーの職業や生活リズムは、様々です。ある程度、メンバーの生活を把握しておくことをオススメします。

(4)「なんで私ばっか……!」と思うことがある

例えば、掃除。人によって、「掃除できた!」と思うラインは違います。潔癖症の人にとったら、汚いことは許せないでしょうから、気になって掃除してしまうこともあるはずです。

すると、だんだんシェアメイトがそれに慣れてきてしまい、掃除をしなくなることも……。こうなると、フラストレーションが溜まる一方ですよね。

ある程度、妥協する気持ちを持っていないと、フラストレーションばかりが募り、シェアハウスでの暮らしが辛くなっていきますので、ご注意を。

(5)使い込み女子になる可能性高し

シェアハウスに入居を決める理由の1つとしてあげられるのが、家賃の安さです。初期費用がいらないところも多く、便利な場所に安く住めるのは魅力的なポイントと言えます。

ですが、そこに甘えてしまって、お給料は十分もらってはいるものの、カードローンの返済やブランド物を購入していたりと、お金をバランスよく使うのが下手になる人もいるよう。

お金は生きて行く上でも大事な要素であり、男性が結婚相手を決める上でも確認するポイントです。浮いた分の家賃を貯蓄に回すなど、自制心をしっかり持つようにしましょう。

(6)女子力が下がりやすい

女性専用のシェアハウスに入居すると、特に陥りがちなのが”女子力の低下”です。「休みだし、着替えてもジャージかな」「次の日が休みなら、お風呂入らない」などといった生活を送ってしまい、「たまのデートの時、メイクの腕が落ちまくりなんです」という人も……。

「いやいや、私は大丈夫!」と思っていても、他のシェアメイトたちが、ギリギリまで寝て、バタバタと出勤していく。基本的にジャージで過ごしている。なんて環境に身をおいていたら、周りに流されて……なんて人が多いのが、現実です。

女子力が低くて、周りに流されやすい女性は、心を許したひとへの依存度が高いという調査結果もありますから、恋愛からどんどん離れていってしまう可能性も高くなるので、ご注意を!

あなたはシェアハウスに向いている人?向いていない人?

さて、ここまでデメリットばかりを紹介してきました。だんだんとシェアハウスに向いている人と向いていない人の特徴が浮き彫りになってきたのではないでしょうか。

ぜひ下記のチェックリストで、向いているかどうかを確認してみてくださいね。

自分のことは、自分でできる(家事を一通りできる)伝えるべきことは、相手にきちんと伝えられる相手に対して思いやりがあり、必要があれば譲歩できる意外と大雑把相手に依存しない初対面の相手にも、最低限の礼儀を持って接することができるシェアハウス外にも、友達関係があるコミュニケーション能力は高い方だ

当てはまる項目が多ければ多いほど、シェアハウスで問題なく生活できます。できれば、半分以上の項目に当てはまっていてほしいところ。

もし、当てはまらないという人は1人暮らしをしたほうが楽しく毎日を送れると思いますので、そちらをオススメします。

シェアハウスを探す際は、事前に理想のイメージを固めて!

さあ、シェアハウスに入居する覚悟は決まりましたか? ここからが、とても大事です。インターネットで探すと、結構かんたんに物件が見つかります。

ですが、理想のイメージを固めておかないと目移りしてしまうだけ。1人暮らしの時よりも、真剣に探す必要があります。事前に理想のイメージをしっかりと具体的に書き出してから、物件を探すようにしましょう。

(1)シェアハウスの種類は?

男女混合のところもあれば、女性専用のところもあります。それだけでなく、外国人の入居者が多くて国際交流を盛んに行っているところ、起業家を中心としているところと、コンセプトを持って運営しているところが多いです。

「どんなシェアハウスライフにしたいか?」「シェアハウスに入る目的はなにか?」を明確にして、最も合うシェアハウスを選んでくださいね。

(2)シェアハウスの規模は?

規模には、人数だけでなく家の大きさも関係してきます。例えば3階建てのビルまるまるをシェアハウス用に改装しているところもありますし、マンションの1室だけをハウスにしているところなど、本当に様々です。

規模が大きいほど、共有スペースも大きく、ハウス内の設備も充実しているというメリットはありますが、その分騒がしかったり、プライベートな空間を確保できなかったりというデメリットが存在します。

「シェアメイトの顔はある程度知っていたい」「できるだけ交流したい」という人は少人数のハウスがいいでしょうし、最初に決めたシェアハウスライフのイメージに合うのは、どれくらいの規模がいいのかを考えていくようにしましょう。

(3)個室? ドミトリー?

シェアハウスライフを快適にする上でかなり重要なポイントになってくるのが、プライバシーの問題です。

シェアハウスは、1人ではなく誰かと一緒に住むところ。リビングやバスルーム、トイレなどの共用部分には常にシェアメイトがいる可能性があります。

「1人になれる空間がないと無理!」「着替えは誰にも見られたくない!」という方は、個室を選んだ方がいいですね。その分、家賃は少しお高くなる覚悟は必要ですが。

「とにかく家賃を押さえたい」、「帰って寝るだけの場所だから」という人は、ドミトリーでもいいかもしれません。その代わり、貴重品管理などに慎重にならなければいけませんので、その辺りもご留意ください。

(4)設備の充実度は?

家具家電だけでなく、食器類などまで揃っているところもあれば、大型家電はあっても、それ以外の細々としたものに関してはついていないところも……。

初期費用をできるだけ押さえたいのであれば、家具がほとんど揃っているところを選んだほうがいいでしょうし、1人暮らしからの乗り換えであれば特にこだわる必要はありません。予算と相談しながら、決めるといいでしょう。

あわせて、共用部や個室の綺麗さのボーダーラインも引いておくと、物件選びがスムーズにいきますよ。

妥協はNG!シェアハウス入居前に、家計目標をしっかり立てるべし

そして、重要となってくるのが、お金の部分です。シェアハウスの場合、家賃に水道光熱費や共益費、管理費を折半した額がプラスされるのが、一般的。

また、ハウスによっては、初期に保険加入が義務付けられていたり、家賃を何ヶ月分か前払いしたりする必要があります。

それだけでなく、一般的な1人暮らしよりも安く済むとは言え、新生活用に購入すべき家具などの予算も含める必要があるのです。

初期費用と月々支払う家賃分を考慮した上で、しっかりと家計目標を立てておくようにしましょう。特にシェアハウスに入居する目的が、貯蓄や節約の人は、長期不在の場合は値引きがあるかなども確認するのがオススメです。

そこに入居する気で、内覧を!

物件の条件を洗い出し、家計目標も設定したら、早速物件探しです。最初は、インターネットで条件が合うところをじっくりと洗い出しましょう。1ヶ月くらいかけてもいいくらいです。

それから、気になった物件を3つ程度に絞って内覧へ行ってください。「行ってみたら、写真と違った……」「こんな雰囲気だとは思わなかった」ということは結構あります(私自身、違いすぎて驚いた経験あり)。

その際は、条件に見合っているかだけでなく、これから紹介するシェアハウスならではのポイントを押さえて1つ1つ確認してくださいね。

(1)リビング・ダイニング

シェアハウス内で一番人が集まる共有スペースだからこそ、住人内でどれだけルールがしっかり守られているかを確認することができます。

またそれ以前に、シェアハウス内でどれだけしっかりとしたルール作りがされているかも確認できるでしょう。私物がゴロゴロころがっている、なんだか汚い感じがするという場合は、注意した方がいいです。

必要な小物類は揃っているか、冷蔵庫などの共用備品はどう使われているかも、確認してください。大家さん側の管理が行き届いているかも、ここでチェックできます。

(2)水回りのキレイさ

台所や洗面所、トイレなどの水まわりには、シェアハウスの雰囲気や住人の性格が出る部分です。キレイということは、こまめに掃除されており、住人同士が「ここは共有スペースだから綺麗に使わないと!」という意識を持っていることの表れ。

ルールもしっかりと守られており、それぞれが気を使って生活しているシェアハウスと考えて問題ないでしょう。

(3)管理人の対応

例えば、シェアハウス周りの環境などを自身で調べる前に、管理人さんに聞いてみてください。ここで曖昧な返答が返ってきた場合は、しっかりとシェアハウス自体が管理されていない可能性があるからです。

入居する側のことを考えている管理人さんであれば、答えに詰まることはないはず。どんどん質問して、管理人さんが知っておくべき情報を知っているか、逆面接しちゃってくださいね。

管理人さんの感触が悪いハウスだと、なにか問題があったときに対応してくれなかったり、お金の問題で揉めたりすることもありますから。他の条件が良くても、管理人さんが合わないと思ったらやめておく方が、後々後悔せずに済みますよ。

まとめ

せっかくの新生活を台無しにしないためにも、手軽に入居できるとは言え、シェアハウスは慎重に選ぶべきです。

やはり、赤の他人と共同生活をするわけですから、多少なりともストレスに感じる部分が出てきてしまう可能性があります。

できるだけ、快適に新生活をスタートできるように、慎重に「シェアハウスに入居する目的」からじっくりと考えるようにしてみてください。よいハウスが見つかりますように。

<参考>
シェアハウスの入居問い合わせ数20万件突破 - ひつじインキュベーション・スクエア