イギリス出身のエミリー・レイターさんは、祖国から遠く離れたウガンダの地で、2014年9月15日、“運命の出会い”を迎えた。

生後5日で母親を失った赤ちゃん

大学を卒業し、ボランティアのため、ウガンダを訪れたエミリーさん。孤児院で子どもたちの世話をしたり、一緒に遊んだりするのが仕事だった。

そんな施設に相談の電話がかかってきた。それは出産の出血が原因で1人の女性が命を落とし、後に7人の子どもたちが取り残されたというものだった。

一番若い子は生後5日。ミルクも、名前も授かる前に母親を失った赤ちゃんだ。

面倒を任されたエミリーさん

その赤ちゃんを抱いた瞬間、人生が変わったことを実感したというエミリーさんが、専属でその子の面倒を見ることとなった。

▼運命の出会い

Emilie Larter/Facebook

眠れない夜が続いたが、辛くはなく、むしろ喜びを感じたという。彼を見ているだけで、何時間でも過ごせたそうだ。

▼生後2ヵ月のころ

Emilie Larter/Facebook

赤ちゃんは「アダム」と名付けられた。

離れて暮らすことに

2015年の4月、友人の結婚式に出席するために、イギリスに帰ることになったエミリーさん。その頃にはお金も尽きていた。

イギリスで教師の仕事に就き、休暇が始まるとアダムくんと一緒に過ごすため、すぐにウガンダへと向かう生活を始めた。

アダムくんを養子に迎えることを決意

短い期間しか会えないことに寂しさを覚えたエミリーさんは、アダムくんを養子に迎える決意を固めた。

ウガンダではそのためには1年間、その子を里子として迎え、ウガンダでともに暮らす必要がある。

エミリーさんは、ウガンダのインターナショナル・スクールの仕事を見つけ、2016年8月に移住した。

▼ワンコのトトも家族に迎えた

Emilie Larter/Facebook

▼ともに迎えた2歳の誕生日

Emilie Larter/Facebook

養子として迎えた暁には、イギリスで暮らすつもりだったという。

クリスマス前に仕事を失った

しかし、全ては計画通りに進まなかった。

ウガンダで生活を始めて数ヵ月後、クリスマス前に仕事を失ってしまったのだ。

生活費だけではなく、養子としての手続きを進めるために、ウガンダでの裁判費用などが掛かる。

両親が協力を申し出てくれたのだが、それだけでは足りなかった。

寄付を募り始めた

そこでエミリーさんは、2016年12月30日からウェブサイト上で寄付を募り始めた。

ウガンダで必要な4,500ポンド(約61万円)が集まればと始めたのだが、エミリーさんの話に多くの人が共感し、3ヵ月半ほどで、1,550人から約2万2,000ポンド(約301万円)が集まった。

これでもイギリスへの渡航費用やイギリスで必要な裁判費用にはまだ足りないという。

Emilie Larter/Facebook

「アダムの母親になる手助けを、皆さんにしていただけて大変感激しています」と、エミリーさんはコメントしている。