インド・ノイダの病院で記者会見した母親のガフラン・アリさんに抱かれるカラム君(2017年4月14日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】8本の手足を持って生まれてきたイラク人の赤ちゃんの余分な手足を切断する手術がインドで行われ、手術は無事成功した。今回の成果について、手術を担当した医師団は世界初のケースだと評価している。

 現在、生後7か月のカラム(Karam)君は、胎内で十分に発育しないまま結合双生児という極めてまれな状態で誕生し、胃から突き出た足2本を含む8本の手足があった。

 父親のサルウェド・アーメド・ナダル(Sarwed Ahmed Nadar)さん(28)は、わが子に手術を受けさせるため、生後わずか2週間のカラム君を飛行機でインドに搬送した。

 ジャイピー病院(Jaypee Hospital)の外科チームの一人で、整形外科医のガウラブ・ラトール(Gaurav Rathore)氏はインドの首都ニューデリー(New Delhi)の衛星都市ノイダ(Noida)で記者会見を行い、カラム君の症例は「世界で5〜6例しか知られておらず、私たちが行った手術のほとんどは先例のないものだった」と述べた。

 手術は3段階に分けて行われた。まず胃から突き出ていた2本の手足を切除し、次に心臓の合併症を治す手術を行い、最後に、残りの2本の手足を切断した。ただし、治療はこれで終わりではなく、カラム君の成長に合わせて他の先天異常を治す処置を行っていく必要がある。

 ラトール医師は、「今のところ、手術は大成功だと言える。カラム君はとても勇気がある赤ちゃんで、幸せな子どもだ」と述べた。

 カラム君が生まれたときはショックを受けたというナダルさんだが、今は息子が普通に健康に育ってくれることだけが願いだと語る。「カラムは私の唯一の子どもで、初めて生まれてきた子はずっと特別な存在。リスクはたくさんあったけれど、希望は決して失わなかった」
【翻訳編集】AFPBB News